自民総裁選、推薦人名簿から思惑が判明 専門家は「バラバラの状況」 本命不在か

AI要約

自民党総裁選には9人が立候補し、各陣営の思惑が明らかになった。

推薦人名簿を見ると、候補者の支持者層が異なることが分かる。

早期解散論を掲げる候補もいる中、臨時国会召集のタイミングが焦点となっている。

自民総裁選、推薦人名簿から思惑が判明 専門家は「バラバラの状況」 本命不在か

 自民党総裁選に9人が立候補しました。12日に明らかになった推薦人名簿から各陣営の思惑が見えてきました。

高市早苗経済安保担当大臣(63)

「今度は勝ちに行く」

小林鷹之前経済安保担当大臣(49)

「2番では意味がないです」

林芳正官房長官(63)

「逃げてはならない」

小泉進次郎元環境大臣(43)

「迷ったらフルスイング」

上川陽子外務大臣(71)

「気合が入っております」

加藤勝信元官房長官(68)

「命を懸けて頑張ります」

河野太郎デジタル大臣(61)

「難しい課題からも逃げず」

石破茂元幹事長(67)

「最後の戦いであります」

茂木敏充幹事長(68)

「結果にコミットします」

 事実上の次の総理を決める自民党総裁選。9人による15日間の選挙戦が始まりました。

 告示とともに公開された推薦人名簿を見てみると、高市経済安保担当大臣は20人の推薦人のうち14人を安倍派が占める一方で、小林前経済安保担当大臣は各派から満遍なく推薦人が集まりました。

 小泉元環境大臣は無派閥が14人。出馬を断念した無派閥の野田聖子氏も名を連ねていますが、菅義偉前総理大臣に近い議員が多いのが特徴です。

 石破元幹事長も無派閥が15人と最多ですが、中核は旧石破グループのメンバーでした。

 推薦人名簿を見てずばり本命はどの候補なのか?専門家はこう話します。

政治ジャーナリスト 田崎史郎氏

「本命は誰だか分かりません。派閥の人数の足し算で総裁選を占うことができなくなった。派閥のほとんどが解散されて、バラバラの状況で、誰が誰に投票するかというのは見えないのですよ。だから、足し算ができない」

 専門家も読めない、前代未聞、今回の自民党総裁選。告示日当日、自身が当選するかも分からない段階で、解散総選挙を明言したのは小泉元環境大臣です。

小泉元環境大臣

「総理になれば、できるだけ早期に衆議院を解散します。そして、私の改革プランについて国民の皆さんの審判を仰ぎます」

 石破元幹事長もこれまで早期解散を訴えています。

石破元幹事長

「全閣僚出席の予算委員会というもの一通りやって、この政権は何を考えているのか、何を目指そうとしているのか、国民の皆様方に示せた段階で可能な限り早く信は問いたい」

 一方、高市経済安保担当大臣など早期解散に慎重な候補もいます。

 野党の立憲民主党は早期解散を批判していますが…。

小泉元環境大臣

「野党は解散を求めないとおかしいのですよ。むしろ、野党にとっては政権交代するために、解散というのはチャンスなのですから」

河野デジタル大臣

「野党が解散を怖がっていたら、野党にならないと思いますね」

 来月1日に臨時国会の召集が調整されるなか、もし小泉元環境大臣や石破元幹事長が当選した場合、どのタイミングで総選挙が行われるのでしょうか?

田崎氏

「小泉さんだったら、10月27日投開票の衆院解散総選挙の可能性が高まるだろう。石破さんだったら、予算委員会もやったらどうかと話をしてるので。27日の投票の可能性は低くなって、11月10日ではなかろうかということです」

(「グッド!モーニング」2024年9月13日放送分より)