元・番記者が気付いた『斎藤構文』 1時間に29回も「…が大事」 斎藤知事の昔と今の“素顔”に迫る

AI要約
斎藤知事の意外な素顔について元番記者が語る。涙を見せる姿や独特な言い回しについて紹介。斎藤知事の能力や対応について、元番記者が独自の視点で語る。維新の議員の評価や側近とのやり取りについても言及。3年ぶりに偶然会った際に、斎藤知事の言動に驚きを覚えた元番記者のエピソード。
元・番記者が気付いた『斎藤構文』 1時間に29回も「…が大事」 斎藤知事の昔と今の“素顔”に迫る

“元・番記者”だけが知る、斎藤知事の意外な素顔とは?

斎藤知事の就任当時に担当記者を務め、現在は日本維新の会など、国会の野党取材を担当している鈴木祐輔記者に話を聞いた。

斎藤知事が涙を見せた11日の会見について、鈴木記者は次のように話した。

鈴木祐輔記者:大変驚きました。当時はあまり感情を表に出すことはない人という印象でした。能面のようというか。ほとんどない。時折、かわいらしい笑顔を見せたりとか、厳しい質問を投げかけた時は一瞬たじろぐとか、そういうことはあったのですが、基本的にはあまり表情が変わらない、感情を表に出さない人だったと思います。

斎藤知事を近くで見てきた鈴木記者。会見などで気付いたことがあった。

鈴木祐輔記者:実は会見での受け答えが結構ワンパターンなんですよ。最近、世の中で政治家のいろんな話しぶりを『石丸構文』とか、『進次郎構文』とよく言われていたりしますけど、斎藤知事の場合は『斎藤構文』というのがあると思っていて。『○○するのが大事』ってよく言うんです。数えてみたら、1時間くらいの定例会見の中でそのフレーズが29回出てきた。2分に1回の割合で言っている。何を聞いてもその答えが返ってくることで煙に巻かれているような感じがして、あまり真摯に答えてくれなかったなという印象を持っていました。

かつての上司、元大阪府知事の松井一郎さんは、斎藤知事を「役人として非常に能力が高い」と評価していたが…。

鈴木祐輔記者:いろんな人に印象を聞いてみたのですが、維新のある議員にいわせると、上司が『こういうデータや資料がほしい』と思った時に、先回りして、指示される前にさっと用意していたと。そういったスキルは非常に高いという話はあったようです。維新の議員は『(知事は)自分ができすぎて、できない県職員に腹が立つ部分があったのかもしれない』という話はありましたね。

今年4月、斎藤知事と鈴木記者が会った際、「あれ?」と思ったことがあったという。

鈴木祐輔記者:国会内で偶然、すれ違ったんです。3年ぶりだったので『ご無沙汰しています』と声をかけました。私の肩書きが変わっていたので、新しい名刺を差し出すと、斎藤知事は側近に『おい、名刺!』と言った。『おい』という言葉に衝撃を受けまして。周りの側近は斎藤知事よりも年上の幹部たちなのですが、『おい』という言い方をすることは、就任当初はなかった。割と腰が低いイメージだったので、ちょっと驚きました。