【自民党総裁選】小泉進次郎氏(43)演説に約7000人の聴衆 “キングメーカー”菅前首相の登場が総裁選に与える影響は?
小泉進次郎氏が自民党総裁選出馬を表明し、7000人を超える聴衆が集まる街頭演説を行った。
菅義偉前首相が小泉氏を支援し、総裁選での勝利を願う意向を表明した。
小泉進次郎氏は父である純一郎氏の政策を踏襲し、実力主義を重視しながら新しい自民党を築こうとしている。
自民党総裁選出馬を表明した小泉進次郎氏(43)。
9月8日午後4時、横浜市の桜木町駅前内での街頭演説には、約7000人を超える聴衆が集まりました。
自民党 小泉進次郎氏:
裏金問題が起きてから皆さんに信を問うていません。皆さんの審判を仰いでいません。
だからその機会をできる限り早く作ります。
その応援に駆けつけたのは…菅前首相です。
自民党 菅義偉前首相(75):
私の挨拶は2分であります。
“キングメーカー”と呼ばれる、菅前首相。
これまで 小泉氏の支援については沈黙を貫いてきましたが、ついに公の場で明言しました。
菅義偉前首相:
なんとしても今度の総裁選挙、小泉進次郎さんに日本の舵取りを託したい。そんな思いで皆さんと一緒になって応援しています。
強力な後ろ盾を得た小泉進次郎氏が今回総理を目指す理由。それは…
小泉進次郎氏:
私自身2人の子供が生まれ父親になり、こんなにも子供が生まれて自分が変わるとは思わないほど物の見方が変わりました。
自民党が政策を進めるやり方、スピード、強度、これらを抜本的に変えていかなければ、次の子供たちの時代に間に合う改革はできない。
妻でフリーアナウンサーの滝川クリステルさんとの間に2人の子供をもつ、小泉氏。
父親目線での政策を語ります。
一方、6日の出馬表明では、父で元総理大臣の純一郎氏を彷彿とさせるフレーズを連呼した小泉氏。
6日出馬会見 小泉進次郎氏:
政治資金の透明化、自民党改革、国会改革を三位一体で進めます。
2003年 小泉純一郎元首相:
地方へ税源を移譲する三位一体の改革の具体化を進めます。
6日出馬会見 小泉進次郎氏:
聖域なき規制改革が不可欠です。
2001年 小泉純一郎元首相:
聖域なき構造改革に取り組みます。
また、自身の公式YouTubeでは、父・ 純一郎氏との思い出を語っています。
<小泉進次郎氏公式YouTubeより>
――お父さんとの思い出は?
小泉進次郎氏:
中学校の時の三者面談。
先生が「進次郎くんにはもうちょっとリーダーシップをとってもらいたい」って言ったんですよ。そしたらうちの親父が言ったことは「私は進次郎は今のままでいいと思います。私も政治家の息子だったから進次郎の気持ちが分かる気がします。良いことしてもそうじゃないことしても目立っちゃうから“前に出ないように”という思いもあるんでしょう。それで良いと思います」って言ってくれて、稲妻に打たれたようなね。
離れていても自分のことを考えて見ていてくれてるんだなっていう親の愛情を実感するんですよね。
そして今、父の純一郎氏と同じ総理への道を目指し、歩みだした小泉氏。
「古い自民党と決別する」として、人事は“実力主義”を強調しています。
小泉進次郎氏:
人事は実力主義で行います。いかなるグループからの推薦も受け付けません。
そうした中、動き出した“キングメーカー”の存在。今回の総裁選にどのような影響を与えるのでしょうか?