「目の前の木に落雷」栃木・真岡市の野外音楽ライブの会場に落雷で6人搬送 群馬・高崎市では1時間に約100mmの猛烈な雨

AI要約

9日、関東から西の太平洋側ではゲリラ雷雨の警戒が呼びかけられました。

昼間に東京や群馬で大雨や雷が相次ぎ、被害が出ました。

落雷事故も発生し、ライブイベントも中止となる状況でした。

9日も、関東から西の太平洋側は大気が不安定な状態で、ゲリラ雷雨への警戒が呼びかけられました。

9日午後3時前、東京・お台場から見た東京スカイツリー方面の映像では、ゲリラ雷雨をもたらす巨大な雨柱が発生している様子が確認できます。画面の左には虹が出現し、大気の状態が不安定だったことが見て取れます。

午後3時ごろ、江戸川区では、急な雨がアスファルトをたたき、大きな水たまりもできました。

天気の急変は、日付が変わった9日未明から相次ぎました。

午前1時過ぎ、群馬・高崎市では、住宅街の道路一帯が冠水。

駐車場の車もタイヤの上まで水に浸かっているのが見て取れます。

高崎市付近では9日午前2時までの1時間に約100mmもの猛烈な雨が降ったとみられ、記録的短時間大雨情報が出されました。

雨だけではありません、高崎市内で相次いだのが雷です。

雨が降りしきる中で、とどろく雷鳴。

その激しさに撮影者は恐怖を感じたと話します。

撮影者:

雷自体がだんだん近づいてきた感じです。子どもが目が覚めちゃって、もう家族みんなでやばいやばいって言って。

撮影者によると、雷鳴は約20分間にわたって鳴り続け、映像には雷が落ちる瞬間が何度も記録されていました。

さらに、隣の栃木県では8日夕方、9人が落雷によるとみられるけがをしました。

8日午後4時20分ごろ、栃木・真岡市で開かれた野外音楽ライブの会場で、落雷によるとみられる事故が発生。イベントスタッフの9人が、足のしびれなどを訴え、そのうち6人が病院に搬送されました。

野外ライブの会場でしゃがみ込む観客たち。

会場のモニターには「落雷時に推奨される姿勢」が映し出されていました。

野外ライブは8日午前10時から開催され、延べ1万2000人が来場していたといいます。

当時、会場にいた人の証言はこうです。

会場にいた観客:

(きのう)午後3時半から雨が強くなってきました。雨が降り出して強くなったあたりから、雷の音が鳴り始めました。

雨雲レーダーを見てみると、会場周辺には午後3時ごろから雨雲が発生。

午後4時ごろには真っ赤になっているのが分かります。

当時、会場付近には雷注意報が出されていました。そして…。

会場にいた観客:

目の前の木に落雷があるような感じでした。一番大きい音の時にどこかに落ちたのかなと。ちょっと焦げ臭いにおいがしたので。

雷が落ちたとみられる現場付近の木は、大きく裂けた状態でした。

騒然とする中、落雷直後の会場では、来場者に「座ってお待ちください」と注意が呼びかけられました。

会場にいた観客:

スタッフの方が再三注意して、低くなって待機しているという形でした。

主催者側は、午後4時半ごろイベントの中止を決定。

会場の雰囲気は緊迫していたといいます。

会場にいた観客:

救急車・消防車は8~9台くらい見ました。

足のしびれなどを訴えたのは、会場の仮設テント内にいた10代から20代のイベントスタッフ9人。そのうち6人が病院に搬送されました。

搬送された6人のうち1人は自力で歩けなかったものの、いずれも命に別条はないということです。