一力棋聖、世界メジャー制覇へ 上海での「応氏杯」第3局はじまる

AI要約

日本勢19年ぶりの世界メジャー制覇がかかる「第10回応氏杯」決勝五番勝負の第3局が8日、中国・上海で始まった。

日本の一力遼棋聖(27)はここまで2勝0敗とリードし、優勝まであと1勝。

持ち時間は各3時間30分で、30分の昼食休憩以外は決着がつくまでぶっ通しで打ち続ける。

現地時間午前9時30分(日本時間午前10時30分)に対局開始した。

両対局者は対局室前で金属探知機による検査を受けたあと入室。

対局室にはおよそ50人の報道陣が対局開始時の様子を撮影。

日本にはないこの棋戦特有のルールがどう作用するか。

対局者は盤上だけではなく、時間とも戦わなければならない。

一力棋聖、世界メジャー制覇へ 上海での「応氏杯」第3局はじまる

 日本勢19年ぶりの世界メジャー制覇がかかる「第10回応氏杯」決勝五番勝負の第3局が8日、中国・上海で始まった。日本の一力遼棋聖(27)はここまで2勝0敗とリードし、優勝まであと1勝。中国の謝科(しゃか)九段(24)に対し、実利重視の両小目の布陣でスタート。相手の隅の構えに潜り込む大型定石「ダイレクト三々」から早くも抜き差しならない戦いに入りそうだ。

 現地時間午前9時30分(日本時間午前10時30分)に対局開始した。両対局者は対局室前で金属探知機による検査を受けたあと入室。2016年の超人AI「アルファ碁」の出現以来、AIの不正利用の対策として導入された。対局室にはおよそ50人の報道陣が対局開始時の様子を撮影。大半が中国メディアで一力の側からカメラ、ムービーを構え、謝を撮っていた。

 持ち時間は各3時間30分。30分の昼食休憩以外は決着がつくまでぶっ通しで打ち続ける。持ち時間を使い切れば、相手に2目のアドバンテージを提供する代わりに35分の考慮時間をもらうオプションが3回分認められている。日本にはないこの棋戦特有のルールがどう作用するか。対局者は盤上だけではなく、時間とも戦わなければならない。(大出公二)