吉池隆真新四段「永瀬拓矢九段のように粘り強く最後に勝つ」奨励会三段リーグ14勝4敗で昇段

AI要約

第75回奨励会三段リーグ最終17、18回戦で15勝3敗の獺ケ口笑保人三段と14勝4敗の吉池隆真三段が新四段に昇段し、プロデビューが決定した。

吉池は室岡克彦八段門下のプロ棋士第1号であり、将棋界に新たな風を巻き起こすことが期待されている。

若手棋士の吉池は永瀬拓矢九段からの影響も受けながら、粘り強い将棋で勝利を目指す意気込みを示している。

 将棋のプロ棋士を目指す、第75回奨励会三段リーグ最終17、18回戦が7日、東京・千駄ケ谷の将棋会館で行われた。

 15勝3敗の獺ケ口笑保人(おそがぐち・えほと)三段(24)と、14勝4敗の吉池隆真(りゅうま)三段(19)が昇段を決めた。2人は10月1日付で新四段としてプロデビューする。

 吉池は、室岡克彦八段門下のプロ棋士第1号。右玉と雁木(がんぎ)を得意としている。前半7勝1敗とスタートダッシュを決め、「気持ちの上で、昇段争いに食い込めるというモチベーションがあった。意識して頑張ろうと思いました」と今回のリーグを振り返った。

 若手限定戦の加古川青流戦では昨年、藤本渚五段(19)に決勝で敗れ、惜しくも準優勝と、実力は折り紙付きだった。1年ほど前から、現在藤井聡太王座(竜王・名人・王位・棋王・王将・棋聖=22)に挑戦している永瀬拓矢九段(32)から研究会に誘われた。「この1年間で吸収できるところがあった」と言う。

 もちろん、目標とする棋士は永瀬。「粘り強く最後に勝てる将棋を目指したいと思います」と目を輝かせていた。