新型コロナで休業と虚偽申請、雇調金詐取容疑で指示役らを逮捕

AI要約

警視庁が雇用調整助成金をだまし取ったとして伊吹容疑者ら6人を逮捕。詐欺容疑で約1億円の詐取額に関与したとみられている。

逮捕容疑は、介護サービス会社が新型コロナウイルスの影響で休業し、従業員に休業手当支払いのうその内容を申請。雇調金や緊急雇用安定助成金約1900万円を詐取したとされる。

伊吹容疑者が指示役で、他の容疑者らが申請書類の作成や提出などの実務を担当し、詐取金の一部を報酬として受け取っていた。

新型コロナで休業と虚偽申請、雇調金詐取容疑で指示役らを逮捕

 国の雇用調整助成金(雇調金)などをだまし取ったとして、警視庁はいずれも職業不詳の伊吹治(54)=東京都板橋区=、塚原敏雄(54)=江戸川区=両容疑者ら6人を詐欺容疑で逮捕し、5日発表した。同庁は認否を明らかにしていない。

 捜査2課によると、逮捕容疑は、東京都杉並区の介護サービス会社が新型コロナウイルスの影響で休業し、従業員14人に休業手当を支払ったとするうその内容を東京労働局に申請。2021年10~11月ごろまでに雇調金や緊急雇用安定助成金計約1900万円を詐取したというもの。

 伊吹容疑者が指示役で、塚原容疑者らが申請書類の作成や提出などの実務を担当していた。伊吹容疑者がだまし取った金の2割を、塚原容疑者らは3割を報酬として受け取っていたという。

 警視庁は、伊吹容疑者らが関与する不正受給の総額は計約1億円とみて調べている。(福冨旅史、三井新)