岡山県PTA連合会が解散へ 全国初…会員減で活動困難 「他人事ではない」危機感も

AI要約

岡山県PTA連合会が解散を決定し、会員数の激減や財政的な問題が背景にあることが明らかになっています。

他の地域のPTA連合会も影響を受けており、組織の存続と活動の見える化が重要視されています。

今後の対応として、会員数増加や活動内容の見える化が必要とされています。

岡山県PTA連合会が解散へ 全国初…会員減で活動困難 「他人事ではない」危機感も

 都道府県レベルで初の解散です。岡山県PTA連合会が今年度末で解散を決め、動揺が広がっています。

3歳児の父親

「僕はPTAはあったほうがいいかなと思っているんですけど」

小学2年の母親

「もし委託できる先があるなら、少しお金を払ってでも別の業態で運営した方がいいかな」

 PTAといえば、保護者や教職員が学校行事のサポートや地域への貢献を通じて、子どもたちの教育を支える組織です。

 学校単位から始まり、市区町村郡のPTAの要望や意見を吸い上げるのが、都道府県のPTA連合会です。

 都道府県レベルでの解散は、岡山県が初めてです。番組の取材に、解散の理由についてこう説明しています。

岡山県PTA連合会

「会員数が減り続け、会費収入の増加も見込めず、解散することにしました」

 岡山県のPTA連合会の会員数は、2001年には小中学生の保護者と教職員を合わせ、およそ18万7000人に上りました。

 しかし、9月の時点で9800人ほどと1万人を割り込むまで激減しています。

 県レベルのPTAの初めての解散。他の地域にも動揺が広がっています。

都道府県AのPTA連合会

「驚いた。PTAの運営は会費で成り立っていて、加盟する団体が少なくなるのは運営的にも厳しい」

都道府県BのPTA連合会

「“ひとごと”ではない。少子化で会員数も減り、PTAのあるべき姿を検討していかないといけない」

 別の地域の現役幹部は、今後を危惧しています。

関東の都県PTA幹部

「県単位の組織に求められているのは、意見の集約と意見表明。(解散により)情報も行き渡らなくなる可能性もあるでしょうし、子ども・教員・保護者にとってマイナスになっていく(ことは多い)だろう」

 では、どうすべきなのでしょうか?

関東の都県PTA幹部

「要は『何やってるか分からない(PTAは)要らないんじゃないの』に(対し)、都道府県のPTAはこうやっていますと『活動の見える化』。やっぱり『見える化』をやらなければならない」

(「グッド!モーニング」2024年9月4日放送分より)