「ラ・マンチャの男」千秋楽チケットを高額転売容疑 夫婦を書類送検

AI要約

警視庁は、人気ミュージカル「ラ・マンチャの男」のチケットを不正に転売した夫婦を書類送検し、「チケット不正転売禁止法違反」の疑いがあると発表した。

夫婦は複数のチケットを購入し、自身が行けない公演や席の場所が悪い場合に転売していたと述べており、10回ほどミュージカルを楽しんでいた。

松本白鸚さんが半世紀以上にわたり主演してきた「ラ・マンチャの男」は23年4月が最終公演だった。

「ラ・マンチャの男」千秋楽チケットを高額転売容疑 夫婦を書類送検

 歌舞伎俳優の松本白鸚さんらが出演する人気ミュージカル「ラ・マンチャの男」のチケットを不正に転売したとして、警視庁は3日、埼玉県富士見市の無職の女(48)と会社員の男(49)をチケット不正転売禁止法違反の疑いで書類送検し、発表した。2人は夫婦で、「好きな舞台のチケット代にあてるためだった」と容疑を認めているという。同庁は起訴を求める「厳重処分」の意見を付けた。

 志村署によると、送検容疑は2023年3月、東京都の女性に対し、翌月に公演されるチケット1枚(販売価格1万3500円)をインターネットサイトを通じて不正に転売したというもの。このチケットは千秋楽公演の最前列席で、10万円で転売されたという。

 女はミュージカルファンで、「多い月では10回ほど観劇に行くこともあった」と供述。チケットを複数枚購入し、自分が行けない公演や席の場所がよくない場合に転売していたという。

 警視庁は、同法が施行された19年以降、夫婦が1千万円以上を売り上げ、500万円以上のもうけがあったとみている。

 ミュージカル「ラ・マンチャの男」は、松本さんが半世紀以上にわたって主演してきた。通算上演回数は1300回を超え、23年4月が「最終公演」だった。(藤田大道)