河野氏、首相になってもXでブロック 「誹謗中傷は駄目だ」言う

AI要約

自民党総裁選への立候補を表明している河野太郎デジタル相が、自身のXでの誹謗中傷や反対意見をブロックする考えを示し、ブロック太郎との異名を持つことについて話した。

河野氏は首相になった場合もブロック機能の使用を継続し、誹謗中傷に強く対応する姿勢を見せた。

一方で、誹謗中傷の判断やブロックの基準には司法判断が必要かという指摘に対し、河野氏はSNS上の悪意を強く訴える必要があると主張した。

河野氏、首相になってもXでブロック 「誹謗中傷は駄目だ」言う

 自民党総裁選(12日告示、27日投開票)への立候補を表明している河野太郎デジタル相(61)は1日のフジテレビ番組で、自身のX(ツイッター)での誹謗(ひぼう)中傷や反対意見を遮断できる「ブロック機能」の使用について、「『誹謗中傷は駄目だ』とむしろ総理のような人がはっきり言わないといけない」と述べ、首相になった場合でも継続していく考えを示した。

 河野氏のXのフォロワー数は政界最多の255万人超で、強い発信力が強みだ。ただ、ブロック機能を多用するため「ブロック太郎」との異名も持つ。誹謗中傷に限らず、自身と意見が合わない相手の投稿も遮断するなど手法が強引との批判もある。

 番組で、首相になった場合は国民の表現の自由に配慮し、内容が誹謗中傷といえるかやブロックするかどうかは司法判断に任せるべきではないかと問われると、「裁判では時間がかかる。総理だから誹謗中傷していいのか、大臣だったら誹謗中傷していいのかとなる」と反論。「SNS(ネット交流サービス)の匿名性を利用して人を傷つけていることに対して、やっぱり世の中、強く出る必要がある」と強調した。

 反対意見に応じない印象を国民に与えかねない懸念に対しては「決してそういうことではない。公の発信と、個人で楽しくやっているものとは違う。反対意見は受け止める」と語った。【高橋祐貴】