宮崎市で“竜巻”か…建物の屋根と壁がなくなり、停電に復旧メドたたず ノロノロと台風10号列島を縦断中
台風10号が九州を縦断する見込みで、その後列島を進む可能性があり、宮崎市では突風による被害が相次いでいます。
宮崎市では突風によって平屋建ての建物が被害を受け、停電が続いています。撤去作業が行われており、近隣住民の安全も配慮されています。
地元の住民は突風が起きた時の恐怖や被害の状況を証言し、復旧作業が進む中でも電気の復旧には時間がかかる見通しです。
台風10号は今後、ゆっくりとしたスピードで30日にかけて九州を縦断する見込み。
その後、迷走しながら週明けにかけて列島を進んでいく可能性があり、暴風や大雨が長引く恐れが出てきています。
宮崎市の現在の状況をテレビ宮崎・瀬良有里奈アナウンサーが中継でお伝えします。
28日夜、竜巻とみられる突風が発生した宮崎市。
大淀川に架かる赤江大橋を渡った場所も、突風の通り道となり、顕著な被害が出ています。
平屋建ての建物は屋根と壁がなくなっていて、おそらく突風でめくれ上がり、上の電線に引っかかってしまったものと思われます。
そのため停電が今も続いています。
29日午後5時20分ごろに、屋根とみられるものの撤去作業が始まりました。
現在、高所作業車3台を使ってゆっくりと取り除いています。
作業にあたり交通規制も行われていて、警察が、破片が突風にあおられて飛んでくる可能性があるため、近隣住民に自宅で待機するよう呼びかけ、慎重に作業が進められています。
これから暗くなる時間帯ですが、まだ信号もついておらず、電気の復旧のめどは立っていません。
──住宅が広がっていると思うが、地元の人からはどんな声が入ってきている?
突風が発生した時にはドンという音が鳴り、自宅にあった畳がポンと浮き上がって、家も地震とはまた違う揺れを感じたと話していました。
また、飛行機に乗っている時のような、耳がキーンとする気圧の変化も感じ、恐怖があったということです。
──復旧のめどは立っていないということだが、今後の見通しは?
作業も午後5時20分ごろに始まったばかりで、すでに1つは取り除かれましたが、より高いところにある部分が今、高所作業車3台を使って取り除いているところで、まだこの作業がどのくらいかかるのか、また、その後すぐ電気が復旧するのかどうかというのも、まだめどが立っていないという状況です。