【予報士解説】台風10号「大規模な停電、一部家屋の倒壊にも警戒を」最強クラスで接近…記録的な大雨・暴風のおそれ【Nスタ解説】

AI要約

台風10号が九州南部に接近し、最強クラスの勢力で大雨と暴風をもたらすおそれがあります。

海面水温が高いため、台風の勢力が落ちずに北上を続けており、突風や土砂崩れの危険が高まっています。

気象庁のホームページで竜巻発生確度やハザードマップを確認し、安全確保に努めるよう呼び掛けられています。

【予報士解説】台風10号「大規模な停電、一部家屋の倒壊にも警戒を」最強クラスで接近…記録的な大雨・暴風のおそれ【Nスタ解説】

九州南部に接近している過去最強クラスの台風10号。東海地方で激しい雨が降り、土砂崩れが起きるなど、台風の接近前から被害が出ています。今後の進路など、最新情報について気象予報士・國本さんの解説です。(8月28日「Nスタ」午後6時すぎの放送より)

■台風10号 “最強クラス”で接近 記録的な大雨・暴風のおそれ

國本未華 気象予報士:

28日、台風10号はほとんど動いていません。動きが遅いまま北上を続けて、九州のすぐ西を非常に強い勢力で通っていきます。

最大瞬間風速70メートルなので、大規模な停電への備えや、家屋など一部倒壊のおそれもありますので、厳重な警戒をお願いします。

午後6時現在の雨雲の動きをみると、中心付近の雨雲が非常に発達している様子がわかります。本来、北上してくると形が崩れるものなので、勢力を維持しているということがみてとれます。

井上貴博キャスター:

なぜなのでしょうか?

國本気象予報士:

海面水温が深いところまで高いため、勢力を落としていないということです。

湿った空気がぶつかる斜面、宮崎県内や四国、東日本でも局地的に活発な雨雲が湧きやすい状況が続いています。

28日は宮崎県内で突風被害がありました。突風などが発生しやすい場所も気象庁のホームページ「竜巻発生確度」で確認することができます。

黄色い部分が「可能性がある」、赤い部分が「注意が必要」な地域で、現在は九州南部と四国周辺で突風などが起こり得る状況です。

土砂災害の危険度が時間とともに徐々に高まっています。近所のハザードマップを見て、安全かどうかを今のうちに確認するようにしてください。

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<プロフィール>

気象予報士 國本未華さん

北海道室蘭生まれ、東京育ち

大学生で気象予報士、のちに防災士の資格も取得