「不登校でも青春ができる」当事者の中学生が伝えたメッセージ

AI要約

不登校を経験した子どもたちが夏休み明けの悩みを抱える人たちにメッセージを伝える動画を制作。フリースクールで居場所を見つけ、青春を感じた体験を通して、不登校でも楽しい青春ができることを伝えている。

フリースクールでの経験や友人との関わりを通じて、不登校でも青春を楽しむことができることを大切にしている中学生たちのストーリー。青春の定義に対する違和感から抜け出し、自分たちの楽しみ方が青春であることを理解している。

動画コンテストで受賞した中学生たちは、勇気を出して挑戦することの大切さを学び、人前に立つことを通じて成長を遂げる。受賞を通じて新たな青春の体験を得たことで、さらなる自信と成長を感じている。

「不登校でも青春ができる」当事者の中学生が伝えたメッセージ

「学校に行きたくない」など子どもが悩みを抱えやすい夏休み明けのこの時期。不登校を経験した当事者たちが動画をつくって、同じように苦しむ人たちにメッセージを伝えています。「不登校でも青春ができる」。

並んで絵を描いている中学3年生のしなのさん(14)と中学2年生のひなたさん(14)。2人は新潟県長岡市のフリースクール「あうるの森」に通っています。

去年、初めて開催された動画コンテスト。2人はフリースクールの仲間と応募し、最優秀作品賞を受賞しました。

TikTokより

「私が学校に行かなくなって1年が経った」

作品に込めたメッセージは学校に行けなくても「きっと居場所はある」。同級生や先生との人間関係に悩み不登校になったものの、フリースクールが自分たちの居場所になった経験をもとにしています。

今年のメッセージはさらに一歩踏み込むことに。

ひなたさん

「青春の動画を作りたいなと思って、お菓子作ったり、海に行ったり、みんなでゲームしたりするのだって青春だって」

伝えたかったのは「不登校でも青春ができる」というメッセージ。

TikTokより

「あるとき、お母さんがフリースクールの存在を教えてくれた。勇気を出して、出し尽くして行ってみた。そして親友ができた。これを青春と言うのかはわからない。こんなの青春じゃないって言われるかもしれない。でも、自分たちで楽しいを作って、見つけるのが私にとって一番の青春だ」

もともと「青春」という言葉にコンプレックスを抱いていたというひなたさんは…

ひなたさん

「(青春は)学校に行っていない自分には絶対できないことだってずっと思ってて、だから、なるべくそういうものとは距離をとってて、本当は青春がしたかったんですね。改めて考えてみたら、青春の定義なんてないじゃないですか」

そして迎えた授賞式当日。学校に行きづらくなった子どもたちに勇気を与えるメッセージ性が高く評価され、審査員特別賞を受賞しました。

しなのさん

「不登校でも学校に行ってても、好きなことをしたり、友達と話しているとき楽しいなって思えたら、それはもう青春だなというのを伝えたいです」

今回のチャレンジは、2人をまた少し成長させたようです。

ひなたさん

「人前に立つことがすごく好きになりました。動画のおかげで」

しなのさん

「私は昔から挑戦することがすごく嫌だったんですけど、動画甲子園で何かに挑戦してみるのも悪くないなって思って」

授賞式後、フリースクールの先生から声をかけられると…

「涙出てきた…」

本気で取り組んだからこそ浮かんだ涙。2人にとって、新たな「青春」の1ページになりました。

TikTokより

「不登校の私たちでも青春できた!君も勇気を出して」