山田監督「作り手として望外の幸せ」 寅さん55周年

AI要約

映画「男はつらいよ」の劇場公開から55周年を迎えたことを記念した「ファン大感謝祭」が開催された。

山田洋次監督が登壇し、映画の制作からファンの愛について語った。

ファン投票で選ばれた上位作品も発表され、第17作が1位に輝いた。

トークショーにはゲストとして玉袋筋太郎さん、昴生さん、北山雅康さんも出席。

映画「男はつらいよ」の魅力や渥美清さん演じるキャラクターについても語られた。

ファン大感謝祭に参加した人々が映画シリーズの魅力について楽しんだ日。過去の名作にファンの愛が現れている。

山田監督「作り手として望外の幸せ」 寅さん55周年

 映画「男はつらいよ」の劇場公開から55周年を迎えたことを記念した「ファン大感謝祭」が27日、東京都葛飾区のシネマコンプレックスで開催された。

 トークショーには山田洋次監督(92)が出席。「寅さんがこんなにも愛され、作り手として望外の幸せ」と語った。

 映画「男はつらいよ」の第1作は、1969年8月27日に劇場公開された。山田監督は当時について「変な男が美女に振られ、しょんぼりして帰って行くという平凡な話。観客が笑うとは思わなかったし、ヒットするとも思わなかった」と回想。「失敗したら監督を降りなくてはいけないと思った」とも振り返り、「まじめに作った映画をお客さんが笑ってくれたことが、ぼくにとっては幸せだった」と話した。

 また「渥美清さんが演じたあの人物は、行動だけでなく、めちゃくちゃでばかばかしいことも含め、何にも拘束されず、自分のオリジナルな発想で生きている。僕たちは結構いろんなことに縛られて生きているが、あの男は自由なんだ」と、映画が今も多くのファンに愛されている魅力について語った。

 トークショーにはゲストとして、玉袋筋太郎さん(浅草キッド)、昴生さん(ミキ)、北山雅康さん(俳優)が出席した。イベントでは、男はつらいよ全50作のファン投票の結果が発表され、1位は第17作「寅次郎夕焼け小焼け」が選ばれた。上位5位の作品は次の通り。

                           公開年   マドンナ

1位 第17作「男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け」   (1976年、太地喜和子)

2位 第 1作「男はつらいよ」            (1969年 光本幸子)

3位 第25作「男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花」(1980年 浅丘ルリ子)

4位 第32作「男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎」 (1983年 竹下景子)

5位 第15作「男はつらいよ 寅次郎相合い傘」 (1975年 浅丘ルリ子)

   第50作「男はつらいよ お帰り寅さん」 (2019年   -  )。