青森県と青森市の統合新病院整備場所巡り知事と市長が会談 候補地決定9月に先送り

AI要約

青森市の県立中央病院と市民病院の統合新病院について、整備場所の候補地決定時期が9月中に先送りされることが決定された。周辺住民の意見を確保するためで、開院時期に変更はない。

整備場所については、市中心部の「青い森セントラルパーク」と国道7号環状線周辺の2つの候補地が検討されており、議論が難航している。

宮下知事と西市長は、住民との懇談、説明会開催の必要性で合意し、候補地周辺の町会で意見を聞くことが決定された。

青森県と青森市の統合新病院整備場所巡り知事と市長が会談 候補地決定9月に先送り

青森市の県立中央病院と市民病院の統合新病院について、宮下宗一郎知事と西秀記市長が28日、県庁で会談し、8月中としていた整備場所の候補地決定時期を9月中に先送りすることを決めた。候補地の周辺住民から意見を聞く時間を確保するためとしており、令和14年10月の開院時期に変更はないという。

統合新病院の整備場所を巡っては、県と市の有識者会議で市中心部の「青い森セントラルパーク」(CP)と国道7号環状線周辺にある県営スケート場、サンドーム、浜田中央公園一帯の2つの候補地について費用負担や利便性などで比較、検討されているが議論が難航。今月14日に開かれた市の検討会議では、地域住民から考えを聞いた上で判断する方針が示されていた。

非公開の会談後、取材に応じた宮下知事と西市長は住民との懇談、説明会開催の必要性で合意したことを明らかにした。9月1日に候補地周辺と関係する町会を参集し、2つの候補地のメリット、デメリットなどについて説明、意見を聞く。当初、県と市は8月中の候補地決定を目指していたが、宮下知事は「この1カ月間、論点を整理した結果」と話し、西市長は「地域住民に説明し、意向を聞くことも不可欠」と述べた。