【台風10号】コメを早めに刈り取る農園「人事を尽くして天命を待つ」 暴風や大雨への備え進む

AI要約

台風10号が急速に発達し、日本に接近する恐れがあります。

九州や関西では猛烈な風や大雨が予測され、対策が進められています。

台風の影響で観光地や店舗にも影響が出ており、対応に追われています。

【台風10号】コメを早めに刈り取る農園「人事を尽くして天命を待つ」 暴風や大雨への備え進む

 急速に発達し「非常に強い」勢力となった台風10号。日本の南の海上をゆっくりとしたジョギング並みの速度で西寄りに進んでいるとみられ、8月27日夜から28日にかけて奄美地方に最も近づき、30日頃にかけて九州に接近・上陸。その後、列島を縦断するおそれがあります。

 6年前に近畿を直撃した台風21号のときのように、今回の台風10号でも九州を中心に同じような猛烈な風が吹き荒れると予測され、台風が近づく鹿児島県種子島では住民が対策に追われていました。

 ゆっくりと進む台風10号。記録的な暴風や大雨が長い時間続くとみられ、関西でも台風への備えが進んでいます。

 神戸市西区の農園「小池農園コメハウス」では、コメの収穫が始まったばかりですが、被害に備え、早めに刈り取りを行うといいます。

 (小池農園コメハウス 小池潤さん)「人事を尽くして天命を待つだけなので。どうしようもないところですよね。コメ自体は水にすごく強い。長い間、水浸かるとか倒伏した状態じゃなければ品質の劣化も少ないですし、ある一定の被害で抑えることができるのかなと思っています。あとは天気に祈るだけしかないです」

 観光地はどうなっているのか。和歌山県白浜町の白良浜海水浴場。時折、高い波もみられましたが、27日は晴天に恵まれ、海水浴を楽しむ観光客の姿がみられました。

 しかし、近くの海に面した温泉施設は台風に備え臨時休業。南海トラフ地震臨時情報でキャンセルが相次いだ矢先の台風接近に、宿泊施設は肩を落とします。

 (紀州・白浜温泉むさし 女将・沼田弘美さん)「若干のキャンセルも、この26日、27日、28日は出ております。思った以上にずっと天気もよくて、こんな状態でまたお客様が減って、(客が)夏にいないことは本当に経験(ない)。コロナ禍のときよりも、ちょっとひどいかなと思っています」

 一方、大阪・ミナミ。外国人観光客に話を聞くと…

 (オーストラリアからの観光客)「(Q台風の影響で旅行の計画変えた?)変えなかったよ。ここにとどまるつもり。オーストラリアはたくさんサイクロンや台風があるから慣れてるよ。(Q台風は怖くないですか?)怖くないよ、オーストラリアは天気がすごく悪いから」

 台風の速度が遅く、いつ影響が出るのかわからない状況に、対策に困る店も。

 (くれおーる道頓堀店 店長・武田真史さん)「屋台を中に入れたりとか、焼き鳥(の屋台)とかの方はもう閉めてしまって。そういった対策とかして、できる限りどこまでできるかってわからないんですけど、来てみないと正直わからないのが答えですよね」