【台風10号最新情報】すでに影響「激しい雨」も 6年前甚大被害の台風に酷似「猛烈な風・高潮」に警戒を

AI要約

台風10号が日本列島に接近し、関西を中心に甚大な被害をもたらす可能性がある。

気象庁が暴風や大雨、高波、土砂災害などへの警戒を呼びかけている。

過去の台風21号との類似点や被害、警戒を強化する必要がある。

【台風10号最新情報】すでに影響「激しい雨」も 6年前甚大被害の台風に酷似「猛烈な風・高潮」に警戒を

ゆっくりと日本列島に接近している台風10号。

今後の進路次第ですが、6年前に関西に上陸した台風21号と同じような被害になる可能性もあります。

午後4時45分ころ、大阪港に設置されたカメラがとらえた映像では、分厚い雲から激しい雨が複数の場所で降っていることが確認できます。

大気の状態が不安定になっている原因は、日本にゆっくりと接近している台風10号です。

【気象庁の記者会見】「台風接近に伴う、暴風、高波、大雨による土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください」

26日午後、気象庁が会見を開き、警戒を呼びかけた台風10号。

当初の予想より西寄りの進路を取り、時速20キロメートルのゆっくりとしたスピードで、発達しながら北上を続けています。

28日には、「非常に強い勢力」となって九州に接近し、その後、関西を通過する恐れがあります。

今回の台風10号、コースや勢力など、よく似ている台風として思い出されるのが、6年前、関西を中心に甚大な被害をもたらした台風21号です。

≪大阪・大正区≫

【記者リポート】「先ほどからすごく風が強くなってきていて、ごみ箱や看板が飛んでくるような状況です」

≪大阪・北区関西テレビ前≫

【記者リポート】「信号がですね…赤信号…」

【カメラマン】「危ない、危ない」

≪京都・右京区≫

【記者リポート】「渡月橋の欄干が100メートルにわたり、歩道側に倒れてしまっています」

6年前の台風21号で特徴的だったのが「猛烈な風」。

関西空港で最大瞬間風速58.1メートルを観測し、衝撃的な事故も起きました。

大阪湾に停泊していたタンカーが流され、関西空港と対岸を結ぶ連絡橋に衝突。大きな影響が出ました。

さらにもうひとつ特徴的だったのが、沿岸部で大きな被害を出した高潮。

【記者リポート(2018年台風21号時)】「神戸市の六甲アイランド、工場のあたりに数えきれない車が重なり合っています」

神戸市の六甲アイランドでは、押し寄せた高潮で中古車700台が水没し、多額の被害が出ました。

今回の台風10号も台風の進路や勢力によっては、同じ程度の暴風が吹き荒れる恐れがあり、29日以降は、警報級の高潮となる可能性もあるとのことで、警戒が必要です。

台風の接近を受けて、関西各地でも徐々に影響が出ています。

徳島県美波町の大浜海岸では、台風の接近に伴って海岸に打ち付ける波が高くなってきました。

和歌山県串本町の串本漁港では、船を港につなぐなど台風の接近に備えています。

【串本町の漁師】「荒れてきたらどうしようもないもんね。四国あがったら(上陸したら)、一番被害大きいんちゃう」

JR西日本によりますと、28日以降から在来線や新幹線で、計画運休や長時間運転見合わせなどの可能性があると発表しています。

またJR東海でも29日から31日にかけて同様の対応の可能性があります。

(関西テレビ「newsランナー」2024年8月26日放送)