“コメ品薄”農家も備え 「台風10号」列島縦断へ 雨柱も
強い勢力の台風10号は、西寄りに進路を変えながら北上を続けています。
米の品薄が続く中、農家は収穫を早めるなど対応に追われます。
台風の影響は、各地で出始めました。26日午後、三重県紀北町でとらえられた雨柱。30分ほどで、天気は急変します。
関東では、すでに大きな被害が出ています。栃木県では線状降水帯が発生し、夜が明け、被害の状況がわかってきました。
強い勢力の台風10号は、西寄りに進路を変えながら北上を続けています。
米の品薄が続く中、農家は収穫を早めるなど対応に追われいます。
台風の影響は、各地で出始めました。
26日午後、三重県紀北町(きほくちょう)でとらえられた雨柱。30分ほどで、天気は急変します。
リポーター
「先ほどまで奥の山々がくっきり見えていたが、今は真っ白、ぼんやりとしか見えていません。また雨が強まってきたでしょうか、水面を打ち付けるように雨が降ってきています」
台風10号からの湿った空気の影響で、大気の状態は、各地で不安定となっています。
関東では、すでに大きな被害が出ています。
26日未明、栃木県では線状降水帯が発生。
夜が明け、被害の状況がわかってきました。
鹿沼市(かぬまし)付近では、記録的短時間大雨情報が出ました。通行止めや、床下浸水の被害も相次ぎます。
近隣住民
「雨の降り方はぶちまけるような、俗に言う50年に1回、100年に1回というような降り方」
すでに、各地に被害をもたらしている台風10号。
鹿児島県・種子島のサトウキビ畑は、台風のような光景です。
その進路はこれまでに比べ、大きく西へと変わってきました。
気象庁の会見
「西日本を中心に猛烈な風の吹くところもあり、海は猛烈なしけとなる見込み。大雨による災害の危険度が高まるおそれがあります」
27日の夕方、奄美大島に最接近し、29日の木曜日には九州を直撃。
週末にかけて日本列島をゆっくり縦断するため、影響が長引く恐れがあります。
速度の遅い台風10号。漁業への影響も不安です。
九州では、軽トラックが漁船を引き上げています。
リポーター
「三重県紀北町の港です。こちらの市場ですが、2018年の台風の影響で、屋根が複数カ所 飛ばされる被害にあいました。今は木の板で補強されていますが、当時は穴が空いてしまったということです」
長島町漁業協同組合 角田真人さん
「その辺りも、あちらも全部。結構 広い範囲 飛ばされて」
2018年の台風で被害を受けた三重県の漁港。魚をいれる水槽に水を張るなど、備えが進んでいます。
長島町漁業協同組合 角田真人さん
「海水をいっぱいためて、風で飛ばされないように」
ただ台風の速度が遅くなった分、漁に出られない期間も長引きそうです。
長島町漁業協同組合 角田真人さん
「(速度が)遅いと、うねりがずっと残り漁に影響が出る。(損失は)何千万円になってくると思う」
品薄となっている米。農家も対策を早めています。