「利己より利他」「検討士でなく決断の人」野党出身・矢田稚子首相補佐官が見た首相の素顔

AI要約

矢田稚子首相補佐官は岸田文雄首相についての印象を語り、首相の決断力や胆力を称賛した。

矢田氏は野党出身者として首相補佐官に就任した経緯や、首相の政策決定プロセスについて語った。

首相の素顔について、朝のルーティンや周囲への配慮など、興味深いエピソードを披露した。

「利己より利他」「検討士でなく決断の人」野党出身・矢田稚子首相補佐官が見た首相の素顔

矢田稚子首相補佐官(賃金・雇用担当)は21日配信のインターネット番組で、岸田文雄首相について、「利己より利他の人だ。政策を前に進めようとする強い思いを感じた。近くで働いた素直な感想だ」と述べ、「『増税メガネ』などと揶揄されて普通腹も立つが、嫌なことを言われても含み笑い。将来分かってもらえるという表情だった」と述べた。矢田氏は元国民民主党参院議員。令和4年の参院選で落選し、昨年9月に野党出身者として異例の首相補佐官に起用された。

ユーチューブチャンネル「ReHacQ-リハック-【公式】」の番組で語った。

矢田氏は、野党時代を振り返って「『首相なんだから決断できる』と思って、『検討、検討って、検討士じゃないんだから、前向きな答えがほしい』と質問していたが、官邸に入るときちんと確認して根回しした上でしか発表できない(と分かった)。首相の立場は影響が大き過ぎて、その場で勝手に決められない。『検討する』というのは自己の保身や首相を長く続けたいからではなかった」と述べた。

首相が方針を決めた防衛費の増額や原発再稼働、約3兆円の少子化対策の財源確保などについて「タイミングを見てバシバシ決断していた。支持率が下がるなど、次の選挙を思えば打ち出しにくい政策もあった。憎まれ役でも歴史が証明すると思う位、先を見据えて決断していた」と語った。内閣支持率が落ち込んだ際の様子については「不思議なくらい動揺していない、すごい胆力だ」と述べた。

6月に閉会した通常国会で首相の答弁回数は約3500回だといい「閣僚に答えてもらえればいいのに、自分で答える性格だそうだ。全部自分が受けて立つという姿勢でやっていたのではないか」と述べた。

首相の素顔のエピソードとして、矢田氏は「朝は早かったら5時に首相公邸で(国会答弁の)レクチャーが始まる。官邸に出れば警備の人からみんな出てこないといけない。申し訳ないから公邸でやっていたと聞く」と述べ、「散歩や朝のランニングは行かない。なぜだろうと聞いたら、『SP(警護官)がまず下見して、全部警備がつくなど無駄な仕事をさせるでしょ』と。気遣いをするから、プライベートで出かけるのは散髪だけだった」と明かした。