吹き飛ぶマンホールのふた…地下鉄の駅には大量の雨水が 東京都心襲ったゲリラ雷雨
猛烈なゲリラ雷雨が東京都心を襲い、道路や地下鉄が浸水する大事態が発生
突然の水柱によるマンホールの飛散や大量の雨水が地下鉄を襲う
稀な記録的短時間大雨により、都心で大きな被害が発生した
21日、東京都心を猛烈なゲリラ雷雨が襲いました。水柱でマンホールのふたが吹き飛び、地下鉄の駅が浸水しました。
東京・六本木の道路は、あっという間に水浸しになりました。あまりに急だったため、身動きがとれなくなる車もありました。
その後も水位は上昇し、車が大きな波を立てながら走ります。歩道も水であふれ、車道から押し寄せる波から逃げる人の姿もありました。
街の人
「(Q.何で2人で1つの傘を差しているんですか?)傘を買おうと思ったが、売り切れだった。1人だけ持っていたので、入れてもらった。雨降りすぎですよね。びしょびしょなんですけど」
街の人
「(Q.どんなふうにかぶってたんですか?)こうやって隠れていました」
「(Q.雨には?)濡れます」
「本当に見たことなかったので、初めて体験した雨でした」
「帰る時に寝ようと思ってたら、雨が降ってきたので、いやです」
さらに、大事故につながりかねない、こんな事態も起きました。
新宿駅の近くでは突如、巨大な水柱が立ちました。路上には、割れたマンホールのふたが散乱していました。
一体、何が起きたのでしょうか?水が噴き出す、その瞬間をカメラが捉えていました。
多くの人が傘を差し始めてからおよそ1時間後、巨大な水柱と共にマンホールのふたが吹き飛んでいるのが分かります。異変に気付き、逃げる人の姿も確認できます。
いったん落ち着いたとみられる水柱ですが、再び激しく噴き出します。幸い、けが人の報告はありませんでした。
現場にいた人
「後ろからガーンって大きな音がして、雷でも落ちたかなと思った。大勢の人が逃げてくるように走ってくるんで何だろうと思って。やっぱり驚いたのと、その場にいてマンホールのふたがぶつかったら危ないなと思った」
都心を中心に夕方から雨雲が急発達し、同じ地域にとどまり続けました。
港区付近では1時間におよそ100ミリの雨が降ったとみられ、ここ10年で初めて記録的短時間大雨情報が出されました。
その大量の雨水は、地下鉄へと流れ込みました。港区の麻布十番駅前では、地下にまで水が入り込んでしまい、駅職員が急ピッチで土嚢(どのう)を積んでいました。
駅職員
「駅の中にこれ以上、水が入らないように…」
流れ込む雨水をせき止めようと、完全に封鎖される出入り口もありました。
さらに、新宿区と千代田区にまたがる、同じく地下鉄の市ケ谷駅では、改札や切符売り場にまで大量の雨水が流れ込みました。
駅近くの飲食店の店長は、次のように話します。
店長
「雨が強くなってきて、15~20分くらいで道路は浸水して店内にも水が入ってきた。1階は浸水してしまったので、2時間くらい店を早く閉めた」