【日大大麻問題】大麻強要現場に「友達もいた」元部員が証言 大学側は「1対1で証人いない」異なる説明…保護者から「調査不十分」の声

AI要約

2022年に日本大学ラグビー部で新入部員が上級生から寮で大麻のようなものを吸うよう強要されたと訴えている問題について、元部員の証言や大学側の説明、保護者の意見などが明らかになっている。

元部員は友人も目撃していたことを証言し、大学側は「1対1のやりとりで証人がいない」と主張していたが、保護者からは警察に捜査を依頼するよう求める声も上がっていた。

一部の保護者は、大学側の調査が不十分であると指摘し、真相を明らかにするためには厳しいヒアリングや警察の介入が必要と主張している。

【日大大麻問題】大麻強要現場に「友達もいた」元部員が証言 大学側は「1対1で証人いない」異なる説明…保護者から「調査不十分」の声

日本大学ラグビー部で、2022年に新入部員が上級生から寮で、大麻のようなものを吸うよう強要されたと訴えている問題で、この元部員が隣にいた友人も見ていたと証言した。

大学側は、一部の保護者に「1対1のやりとりで証人がいない」と説明していた。

元部員はFNNの取材に対し、「大麻、たばこ、酒の強要もありました」と証言しているが、この問題についてFNNは、2023年2月に、当時の競技スポーツ部長らが、一部の保護者に説明した際の音声を入手した。

2023年2月の大学側の説明音声での競技スポーツ部長(当時):

内容としては先輩から悪いものを勧められた。屋上で1対1で。4年生と1年生という立場で起きたこと。紙で巻いた大麻ではないかと。現状は言った言わない。証人が誰もいなくて。

2023年2月の大学側の説明音声での一部の保護者:

「はあ」

大学側は「1対1のやりとりで証人がいない」と説明していましたが、元部員はFNNの取材に対し、「1対1ではない。僕の友達もいた。友達とも『あれはないでしょ』と話していたけど、(先輩の)動きが違う。目の動きが充血もしていたしおかしいなと(話していた)」と証言した。

また、一部の保護者は大学側に警察へ捜査を依頼するよう促していた。

2023年2月の大学側の説明音声での競技スポーツ部長(当時):

コーチを中心に調査をした。

2023年2月の大学側の説明音声での一部の保護者:

コーチが対応している以上の深刻な事象だと思う。所持している、譲渡しているのはアウトですよね。もっと深刻に受け止めて。警察入れるくらいの事象じゃないかと。

一部の保護者はFNNの取材に対して、「最初の時点で、第三者が厳しくヒアリングをすることが大事。(コーチがヒアリングをした場合)「やってないよな」という聞き方になりますよね。そしたら(部員も)「はい」となる。部を守りたいしリーグ戦に出たい。真実をちゃんと調査してないで学内で収めようとしているのが問題。大麻はどこから入手したのか。うやむやになっている」と、調査が不十分だったと訴えている。

日大は調査報告に対する対応状況で、この件について、「噂について証言する者はいなかった」としていて、FNNの取材に対しては、「強要罪が成立するような事実があったとは認識していない。『強要』という主張については、その被害者は元学生で、本学が被害届を出す立場にない。警察には、外部調査委員会が2023年8月末にとりまとめた調査報告書を渡した。ラグビー部全部員に対するアンケート調査から情報を得た上、必要な聞き取りをした。薬物検査については、部員全員に対して真摯な同意を得て行った」などとコメントしている。

(「Live News days」8月21日放送より)