「札幌市時計台」老朽化で大規模改修へ 今秋、検討委を設置

AI要約

札幌市時計台の老朽化が進んでおり、2028年度以降に大規模改修工事が検討されている。

改修の方向性は今秋、検討委員会を設置し、25年度末までに決定される予定で、工期は1年以内になる見込み。

改修工事では外壁の塗装や雨漏りの補修工事、防災対策や冷房設備の設置などが議論される。

「札幌市時計台」老朽化で大規模改修へ 今秋、検討委を設置

 1878(明治11)年に建てられた国の重要文化財「札幌市時計台」の老朽化が進んでいるとして、札幌市は、2028年度以降に大規模改修工事を行うことを検討している。改修の方向性は今秋、有識者らによる検討委員会を設置し、25年度末までに決定する方針。工期は1年以内になるとみられ、この期間は休館する。

 市によると、時計台は現在、外壁の塗装がはがれたり、雨漏りしたりするなど老朽化が目立つ。このため、それらの補修工事とともに、防災対策強化のための工事や冷房設備設置の可否などを議論する。また、時計台のシンボルである振り子式の時計も分解・清掃を話し合う。休館の伴う大規模改修工事は18年以来だという。

 時計台の正式名称は「旧札幌農学校演武場」。北海道大の前身である札幌農学校のクラーク博士の提言により建設された。【高山純二】