【特集】憧れの『白バイ隊員』を目指すのは、Snow Manと阪神タイガースが好きな若き女性警察官!自分以外は全員男性、訓練生さえ狭き門…様々な苦難を乗り越え、父親想いの娘が挑む8年越しの夢

AI要約

26歳の女性警察官が、交通事故を減らすために白バイ隊員を目指し、厳しい訓練に取り組む様子が描かれています。

白バイ隊員になるための最終検定に向けて訓練を積む中、指導官からのアドバイスや障害物との接触に注意しながら技術を磨いています。

交通機動隊への憧れや家庭環境が白バイ隊員を目指すきっかけとなっており、安全な交通環境への熱い思いが伝わってきます。

【特集】憧れの『白バイ隊員』を目指すのは、Snow Manと阪神タイガースが好きな若き女性警察官!自分以外は全員男性、訓練生さえ狭き門…様々な苦難を乗り越え、父親想いの娘が挑む8年越しの夢

 2年連続、交通事故の死亡者が全国で最も多い大阪で、事故を減らすために『白バイ隊員』を目指す若き女性警察官がいます。厳しい試験を乗り越え、長年憧れた夢は叶ったのか― 密着しました。

(近藤彩巡査長)

「大阪府警に入ったら白バイに乗りたい、というのが一番にありました」

 近藤彩巡査長、26歳。“交通取り締まりの花形”ともいわれる『白バイ隊員』を目指す、訓練生です。

 2024年5月下旬。大阪府警の訓練場では、交通機動隊の新人らが、デビューに向けて訓練に励んでいました。女性隊員は、一人だけ。

(近藤巡査長)

「白バイが走っているのは小さい頃からよく見ていたので、ずっと『カッコイイな』というのはありました」

(近藤巡査長)

「父が当時バスの運転手をしていて、交通事故や違反が多いみたいな話を家でずっとしていて。『白バイに乗って取り締まりしてほしいわ』みたいな、本当に何気ない一言でした」

 白バイ隊員になるために突破しなければいけない最終検定が、翌週に控えていました。新人たちが走るのは、三角コーンで指定された様々な形の曲線のコース。バランスやブレーキの使い方など、高い技術が求められます。

(交通機動隊・訓練指導員 築山義秀警部補)

「近藤!(1分)51秒3」

(近藤巡査長)

「はい!」

 検定に合格するには、基準のタイムが定められていますが、記録はまだ安定しません。

 指導官に助言を仰ぎますが…。

(指導官)

「毎回毎回、同じように練習したら、はまってきて、できるようになる。できないからって我流に戻したら、ずっとできない」

 また、白バイの重さは約300kg。男性でもバランスを崩しやすく、転倒したら、起こすのは大変です。

 さらに、ポールや三角コーンと接触することは、交通事故を意味します。白バイ隊員が事故を起こすことは許されず、接触は減点対象に。

(近藤巡査長)

「時間を縮めていった上で、より障害物に当てないようにしていかないと、なかなか合格は難しいのかなと…」