広瀬めぐみ氏、任意聴取に「秘書は勤務せず」 議員を辞職

AI要約

岩手選挙区を代表する自民党の広瀬めぐみ参院議員が公設秘書の給与を詐取し、東京地検特捜部の任意聴取で妻を実質的な秘書として働かせていたことを認める供述をした。

広瀬氏は議員辞職願を提出し、10月27日に補欠選挙が予定されている。

給与の大半が広瀬氏に現金で渡された可能性が高く、広瀬氏は違法な行為を否定していた過去の主張が矛盾している。

広瀬めぐみ氏、任意聴取に「秘書は勤務せず」 議員を辞職

 広瀬めぐみ参院議員(58)=岩手選挙区、自民党を離党=が公設秘書の給与を詐取したとされる事件で、広瀬氏が東京地検特捜部の任意聴取に対し、秘書に勤務実態がなかったことを認める供述をしたことが関係者への取材で判明した。広瀬氏は15日、議員辞職願を尾辻秀久参院議長宛てに提出、許可された。公選法の規定により10月27日に補欠選挙が行われる予定。

 関係者によると、広瀬氏は2022年冬から23年夏まで、公設第1秘書の妻を公設第2秘書としていたが、第2秘書に勤務実態はなく、給与計約400万円を国からだまし取った疑いがある。

 第1秘書は特捜部に対し「広瀬氏から第2秘書として妻の名義貸しを依頼された。事務所の運営費に必要だと言われ、断れなかった。妻に勤務実態はなかった」と説明しているという。

 広瀬氏の第2秘書の口座に国から振り込まれていた給与の大半は、引き出された後に現金で広瀬氏に渡っていたとみられる。

 広瀬氏は3月に自身のホームページで、「第2秘書はリモートワークで支援者のリスト作成をしたり、車の運転をしたりしており、勤務実態があった」と主張していた。【安元久美子、北村秀徳、岩本桜、山田豊】