台風5号 速度遅く雨量更に増える 夜間できる備え 新たな台風、週後半に本州接近か

AI要約

台風5号が東北地方を横断中で降水量が記録的に多い状況。特に岩手県では冠水被害が懸念される。

台風5号はゆっくり進み、雨量が増え続けており、明日にかけても雨が続く見込み。

日本海側でも雨が強まり、夜間に風も強まる可能性があるため、備えが必要。

台風5号 速度遅く雨量更に増える 夜間できる備え 新たな台風、週後半に本州接近か

台風5号が横断中の東北地方では、岩手県を中心に2日間で8月1か月分の降水量の2倍以上の大雨となっている所も。明日13日にかけても台風の動きが遅く、雨量は更に増える見込みで、冠水被害などが広がる恐れも。今夜は日本海側でも雨が強まる。夜間にできる備えは。

台風5号は今日12日午前8時半ごろ、岩手県大船渡市に上陸した後、時速15~20キロくらいのゆっくりとした速度で東北を横断中です。

台風本体の雨雲は東北沿岸部より内陸部へとやや西へ移りつつありますが、海からの湿った風は吹きつけて、太平洋側では雨量が増え続けています。

午後2時40分までの48時間降水量は、岩手県久慈市下戸鎖で477.5ミリとなり、8月1か月分相当の2倍以上の大雨が一気に降っています。大槌町では308.0ミリ、久慈市山形では281.0ミリと、1か月分の降水量を大幅に超える記録的な大雨となっています。

午後3時現在、久慈市と大槌町、岩泉町では土砂災害の危険が高まっていて「土砂災害警戒情報」が発表されています。

また、久慈市を流れる長内川のほか、以下の河川で氾濫の危険性が非常に高い「氾濫危険水位」を超えています。

岩泉町を流れる小本川

葛巻町を流れる馬淵川

山田町を流れる関口川

宮古市を流れる津軽石川

災害発生のリスクが高まっている所がありますので、雨が一時的に弱まっても、川のそばや崖の近くには絶対に近づかないでください。

台風5号は、徐々に勢力を弱めながら東北地方を横断し、明日13日までに日本海に進んで動きが遅くなり、熱帯低気圧に変わる見込みです。

記録的な大雨となっている岩手県の太平洋側では、雨が弱まっても一時的で、明日13日明け方にかけて活発な雨雲がかかりやすい状態が続くでしょう。土砂災害や浸水害などに引き続き十分に警戒してください。

日本海側にも台風本体の雨雲の一部がかかり始め、今日12日夕方から次第に雨の降り方が強まりそうです。秋田県を中心に雨量が増える見込みで、大雨のエリアがさらに広がる恐れがあります。暗い時間帯になりますが、雨に加えて、沿岸では急に風が強まる所もあるでしょう。夜間も備えが必要です。