台風5号が東北を横断 東北中心に 土砂災害・河川の増水・低い土地の浸水に厳重警戒
台風5号が東北地方に上陸し、大雨や強風による災害が懸念されている。
台風は東北を横断しつつ勢力を弱め、日本海へ進む見込み。
台風6号も北上しながら進路が気になる状況。
台風5号は、きょう（月）午前8時半ごろ、岩手県大船渡市付近に上陸した。この後、台風は東北を横断する見込み。東北を中心に土砂災害、河川の増水や氾濫、低い土地の浸水に厳重な警戒が必要だ。暴風や高波にも、警戒が必要となる。
台風5号は、きょう（月）午前10時には大船渡市付近にあり、1時間におよそ15キロの速さで北西へ進んでいる。中心の気圧は990ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は25メートル、最大瞬間風速は35メートル。
東北の太平洋側は、台風本体や台風周辺の暖かく湿った空気の影響により、大気の状態が非常に不安定となって激しい雨の降っている所がある。岩手県できょう（月）午前9時までの24時間降水量が350ミリを超え、平年の8月1か月分の降水量の2倍近い記録的な大雨となっている所がある。
台風は、徐々に勢力を弱めながら東北を横断し、13日（火）までに日本海に進んで動きが遅くなり、熱帯低気圧に変わる見込み。その後も、14日（水）にかけて北日本を中心に、台風から変わった熱帯低気圧の影響が長引くおそれがある。
［雨の予想］
東北を中心に、13日（火）にかけて雷を伴った激しい雨が降り、きょう（月）は非常に激しい雨の降る所がある見込み。
［風の予想］
きょう（月）は北日本の海上を中心に、非常に強い風が吹く所がある見込み。東北で予想される最大瞬間風速は、きょう（月）は35メートル、13日（火）は23メートルとなっている。
［波の予想］
きょう（月）の北日本は、大しけとなる所がある見込み。
土砂災害、河川の増水や氾濫、低い土地の浸水に厳重な警戒が必要で、暴風や高波にも警戒が必要となる。落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要で、発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めたい。
台風6号はきょう（月）午前9時現在、日本の東にあって時速30キロで北西に進んでいる。台風は、今後も北よりに進み、14日（水）には日本の東で熱帯低気圧に変わる見込み。また、日本の南にある熱帯低気圧は、24時間以内に台風へ変わる見込み。週末にかけて、発達しながら北上を続けるため、今後の進路に注意が必要となる。
