台風5号は 岩手県に上陸 東北太平洋側への上陸は3回目 東北を横断し線状降水帯が発生のおそれも
台風5号が岩手県大船渡市付近に上陸し、東北を横断する見込みで土砂災害や浸水に警戒が必要。
東北の太平洋側では激しい雨が降り、大雨災害の危険が高まっています。
台風は日本海に進み、影響が長引くおそれがあり、雷を伴った激しい雨が降る見通し。
台風5号は岩手県大船渡市付近に上陸した。岩手県への上陸は2016年以来で東北太平洋側への上陸は統計開始以来3回目となる。
台風5号は12日（月）午前8時30分頃に、岩手県大船渡市付近に上陸した。
台風は今後、東北を横断する見込みで、東北を中心に土砂災害、河川の増水や氾濫、低い土地の浸水に厳重に警戒し、暴風や高波に警戒が必要となる。東北では、引き続き、12日（月）午前中は、線状降水帯が発生して大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性がある。
東北の太平洋側では、台風本体や台風周辺の暖かく湿った空気の影響により、大気の状態が非常に不安定となって激しい雨が降っている所がある。岩手県では、12日（月）午前4時までの24時間降水量が300ミリを超え、平年の8月1か月分の降水量の2倍近い記録的な大雨となっている所がある。
台風は、勢力を維持したまま（西北西）に進み、14日（水）までに台風は日本海に進んで熱帯低気圧に変わるが、動きが遅くなるため、北日本中心に、台風や台風から変わった熱帯低気圧の影響が長引くおそれがある。
東北を中心に、13日（火）にかけて雷を伴った激しい雨が降り、12日（月）は非常に激しい雨が降る所がある見込み。
線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増えるおそれがある。線状降水帯が発生して大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性のある地域と期間は、青森県、岩手県、宮城県で、12日（月）午前中の見込み。北日本では、12日（月）は、海上を中心に非常に強い風が吹いて、海上では大しけとなる所がある見通し。
土砂災害、河川の増水や氾濫、低い土地の浸水に厳重に警戒し、暴風や高波に警戒が必要となる。また、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めたい。
