〈歌舞伎町火災〉「ギラギラ」な観光名所ビルが“メラメラ”と燃えて“パチパチ”と火花も…歌舞伎町火災でよみがえる23年前の悲劇

9日の早朝、歌舞伎町のど真ん中、さくら通り沿いにあるガールズバー「ギラギラガールズ」が入るビルで火事が発生し消防車など35台が出動する騒動となった。記者が現場に急行するも、ビル周辺一帯に規制線が張られ大勢の消防団が消化活動をしていた。現場周辺の声を聞いた。

一部報道によると火災があったのは9日午前6時頃。通行人の男性から「雑居ビルから爆発音がする。火と煙が出ている」と110番通報があったという。

この火事による死者や怪我人はなく、午前7時50分までにビルの1、2階部分の計約150平方メートルが焼けたが、延焼の恐れはなくなった。警視庁新宿署などが出火原因を調べているが、出火元が1階部分の倉庫として使われている場所なのか、漫画喫茶があった場所なのか、未だ詳しくはわかっていない。

火災のあったビルから数軒先の飲食店オーナー（33歳）は、「自分の店は朝5時閉店なので、4時45分にお客さん5名に帰っていただいた後、お客さんは戻ってこなかったので、その時は火が上がって無かったと思います」と証言する。

「5時50分に片付けを終え、地下からの階段を上がる時にはすでに煙臭かったです。表に出たらあたり一面、黒い煙が出てていて『ギラギラガールズ』が入ってるビルの1階が燃えていました。看板もメラメラと燃え、パチパチと火花が出てました。

最初は近くで動画を撮ってましたが、炎が熱くて身の危険を感じたのと警察が『危ないから近づかないで!』『動画撮ってないで!』と叫んでいたので離れました。自分の店にも火が移るのではないかと心配だったんで、鎮火した6時20分頃まで見てました」

このオーナーは「2、3ヶ月前にもラーメン屋からボヤが出てたし、歌舞伎町はまじで火事が多いっす」と興奮気味に話していた。　

「火元は倉庫として使用されていたビルの1階でしょう。放火などの事件性はなく、電気系統が原因だという話もある。詳しい出火原因は今後の捜査でわかるはすです」（社会部記者）

昼夜問わずインバウンド客が訪れ、店の前で写真を撮っている「ギラギラガールズ」の大きなド派手な看板は、歌舞伎町の名所でもあった。この店はどんな店だったのか。歌舞伎町ウォッチャーの仙頭正教氏に聞いた。

「こちらは昨年春に閉店した『ロボットレストラン』の後継店で、昨年10月から昼間は『サムライレストラン』として、夜はショーパブ『ギラギラガールズ』として営業されてました。昼は外国人客、夜は日本人客で賑わってましたね。

僕は『ロボレス』時代からのファンなので行きましたが、『サムレス』も素晴らしかった!『ロボレス』時代のねぶた祭りの巨大な張りぼて人形などの舞台装置がまた使われているし、圧巻のダンスパフォーマンスも健在で大満足でした。

1階の倉庫にはそれらの衣装や張りぼて人形を置いていたはずだから、燃えていないか心配していました。地下のフロアは無事だったこともあり営業もすぐに再開するようです」