中村歌六「僕の財産」と話す初代中村吉右衛門との”思い出” 9月歌舞伎座でゆかりの役

AI要約

中村歌六が秀山祭九月大歌舞伎への出演に感謝を述べる。

初代吉右衛門や2代目吉右衛門との思い出を振り返る。

歌六は「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」にも出演する。

中村歌六「僕の財産」と話す初代中村吉右衛門との”思い出” 9月歌舞伎座でゆかりの役

 中村歌六(73)が8日、都内で「秀山祭九月大歌舞伎」(9月1~25日、東京・歌舞伎座)の取材会に出席した。

 秀山祭は、初代中村吉右衛門の功績をたたえる興行で、21年に亡くなった2代目吉右衛門さんが開催に尽力してきた。昼の部「摂州合邦辻」の合邦道心をつとめる歌六は「秀山さま(=初代吉右衛門)が何回かなさったお役をできるのはありがたいこと。ほとんど記憶になくても、舞台を見ていることは体のどこかにある。僕の財産です」と話した。

 初代の思い出を聞かれると「3歳ころの一緒に手をつないでいる写真はあるんですが、ほとんど記憶にないんです。その写真も片手をポケットに突っ込んでいるんです」と笑った。楽屋に呼んでもらってかわいがってもらっていたことや、初代の当たり役のせりふをまねてあめをもらっていたことなども、周囲から聞いたとした。

 また、2代目吉右衛門さんとの思い出を聞かれると、19年の「秀山祭」で3代目歌六の百回忌追善を挙げ「3代目の百回忌がくるという話をしたらおにいさんが『そりゃ秀山祭でやらなきゃだめだろう』とおっしゃって、やっていただいた。おにいさんのおかげで感慨深いです」と話した。

 ほか「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」に出演する。