山手線ホームで「野良電動キックボード」に乗る人が登場…こんな無作法者を放置してはいけない切実な理由

AI要約

電車内で折りたたまず、駅に降りて電動走行する男性の行動が日常化している。

電動キックボードの安全性についてLUUPとネット直輸入系を比較。

LUUPは安全性の面で優れており、ナンバープレートが付いているためルールを守っている。

■電車内で折りたたまず、駅に降りて電動走行

 まずは写真1を見ていただきたいのだが、ついにこんな人が現れるようになった。JR山手線などが乗り入れる都内某駅のできごとである。

 見ての通り、電動キックでホームを疾走している。

 うーん、信じがたいが、事実だ。というより「いつかは現れると思っていたのがついに現れた」というほうが正しいかもしれない。

 これ、じつは私の知り合いのジャーナリストQ氏が送ってくれた写真で、この男性は混雑する山手線の車内に、電動キックボードを折りたたまずに持ち込んでいたのだという。車内で「せめて折りたたんだらどうだろう」と注意したら、「うるせえ!」と怒号を浴びせられたそうだ。

 その後、偶然同じ駅で降りたら、ホームを電動走行し始めた。そこを撮影したら「ナニ撮ってんだ! おまえ!」と右腕を強く掴まれたという。

 「ならば、やめなさい」と反論したQ氏の腕には、この男の爪痕(文字通りの爪痕)がハッキリと残った。「痛かったですよ」とのこと。いやはやQさん、無事でよかった。その勇気に感服仕りました。

■ナンバープレートが付いたLUUPはマシ

 しかし東京の街を見てても思うけれど、電動キックが増えた。

 LUUPのようなシェアものもあるが、今回のようなタイプの、ネット直輸入系もある。

 この2種類を比較すると、じつは安全性に大きな差があるのだ。

 街中で最も目立つのがLUUPで、利用者によってはすごいスピードで歩道を走ったり、逆走したり、2人乗りだったりで、けっこう無法っぷりも目立つのだが、じつはマシンそのものとしてはルールを守ってる。

 20km/h以上は出ないし、歩道モード(6km/h以上出ないモード)も備えている。ちゃんとナンバープレートが付いているのがこの手合いだ。要するに「特例特定小型原動機付自転車」として登録され、税金を払い、自賠責にも入ってる。