酷暑にひんやり、怪談スイーツいかが?小泉八雲「怪談」から120年

AI要約

松江ゆかりの文豪・小泉八雲の代表作「怪談」が出版されて120年を記念して、2種類のスイーツが誕生した。

飲食店情報サイト運営企業「ぐるなび」の寺島奈実さんが、松江の老舗和菓子店とコラボして商品を開発した。

新商品の「かっぱふぇ」と「雪女プレート」は、小泉八雲の世界や松江の和菓子のおいしさを再発見するための企画であり、9月末まで販売される予定だ。

酷暑にひんやり、怪談スイーツいかが?小泉八雲「怪談」から120年

 【島根】松江ゆかりの文豪・小泉八雲(1850~1904)の代表作「怪談」が出版されて今年で120年になるのを記念した2種類のスイーツが誕生した。

 発案したのは、飲食店情報サイト運営企業「ぐるなび」(東京)の寺島奈実さん(38)。総務省の地域活性化起業人制度で2022年12月から松江市に派遣されている。今回は松江の老舗和菓子店2店とともに商品開発した。

 スイーツの一つは、1890(明治23)年創業の「風流堂」とコラボした「かっぱふぇ」。八雲作品に登場する河童(かっぱ)にちなんだパフェで、河童の頭は抹茶アイス、目はようかん、くちばしは練り切り、皿はもち米せんべいで作られている。税込み700円。

 もう一つは1874(明治7)年創業の「彩雲堂」と開発した「雪女プレート」。白装束を着た雪女の後ろ姿を求肥(ぎゅうひ)で表現。レモン入りのバニラアイスが包まれている。また氷の張った湖を琥珀羹(こはくかん)で表している。ドリンク付きで税込み2200円。

 寺島さんは「『怪談』出版120年という節目の年を食で盛り上げようと、怪談グルメを企画した。雪女などで知名度の高い『怪談』を軸に開発した新たな商品を通して、小泉八雲の世界や、茶の湯文化で知られる松江の和菓子のおいしさを再発見してほしい」と話している。

 かっぱふぇ、雪女プレートは9月末まで販売される予定。(大村治郎)