代行サイト使いDDoS攻撃 25歳男逮捕、出版社の業務妨害容疑 警察庁

AI要約

サイバー攻撃の代行サイトを利用してDDoS攻撃を行い、出版社のサーバーを業務妨害した疑いで逮捕された男性がいる。

容疑者は他の場所にも同様の攻撃を行ったと供述しており、高度なIT技術を持たない個人でも攻撃が可能な代行サイトが存在することが明らかになっている。

サイバー特捜部によると、容疑者の逮捕は初めてのことであり、警察のサイバー捜査が強化されていることがうかがえる。

 サイバー攻撃の代行サイトに依頼し、大量のデータを送り付け通信障害を引き起こす「DDoS(ディードス)攻撃」を出版社に行ったとして、警察庁サイバー特別捜査部は6日、電子計算機損壊等業務妨害容疑で、大分市三佐、配管工赤坂篤洋容疑者(25)を逮捕した。

 容疑を認め、「他の所にも何回か攻撃した」と供述しているという。

 警察庁によると、サイバー特捜部が独自捜査で容疑者を逮捕したのは初めて。

 赤坂容疑者が使っていたのはDDoS攻撃を代行する「Bootyou」という海外サイト。登録して最低月額約5ドルを支払うと、指定先にDDoS攻撃を行うもので、高度なIT技術を持たない個人でも攻撃ができる。同サイトは2022年、海外機関により閉鎖されたが、同様のサイトはインターネット上に数多くあるという。

 逮捕容疑は22年3月17日、東京都内の出版社のサーバーにDDoS攻撃を2回行い、計約1時間半にわたってウェブサイトを閲覧できない状態にし、業務を妨害した疑い。