“シカの食害”で土砂崩れ 山の植物食べ尽くし土むき出しに…2023年から3度目の発生、313人に「緊急安全確保」発令 滋賀・米原市

AI要約

滋賀・米原市でシカの食害による土砂崩れが発生し、住宅街に被害が及んでいる。

山肌がむき出しになり、水が流れやすくなったことが原因で緊急安全確保が発令されている。

米原市は国や専門家と協力して対策を急いでいる。

“シカの食害”で土砂崩れ 山の植物食べ尽くし土むき出しに…2023年から3度目の発生、313人に「緊急安全確保」発令 滋賀・米原市

滋賀・米原市で“シカの食害”による土砂崩れが発生した。

植物を食べ尽くして山肌がむき出しになり、水が流れやすくなったことが原因とみられる。

同市は7月に入って2度の土砂崩れが起きており、住宅街などへの被害が及んでいる。

「緊急安全確保」が発令され、対策を急いでいる。

滋賀・米原市で2023年7月、山を駆けめぐるシカの群れがいた。

この山では1日、大規模な土砂崩れが発生し、住宅や道路に流れ込む被害が出た。

シカが山の植物を食べ尽くしたことで、山肌がむき出しになり、水が流れやすくなったことで土砂崩れが発生した。

まさに、“シカの食害”が原因といえる。

さらに米原市では、25日にも土砂崩れが起きた。

あたりには石が散らばり、土を含み茶色く濁った雨水や土砂が、滝のように住宅街に流れ込んでいく。

取材班が26日、あらためて現場に向かうと、1日の現場と同じ場所に土砂が流れ込んでしまっていた。

現場の伊吹山では、2023年から3回、土砂災害が起きている。

米原市によると、今回の土砂崩れでけがをした人はいなかったが、現在も127世帯313人に“レベル5”に相当する「緊急安全確保」が発令されている。

甚大な被害を引き起こした「シカの食害」について、米原市は、国や専門家とも協力して対策を急ぐとしている。

(「イット!」 7月26日放送より)