「言葉にならない」「ぐっときた」 2冠の偉業に喜び 体操岡選手の両親〔五輪〕

AI要約

体操男子団体総合と個人総合で金メダルを獲得した岡慎之助選手について、両親の喜びや岡選手の演技、試合中の様子が伝えられている。

岡選手の優勝を知らせると、喜び爆発しガッツポーズを繰り返し、スタンドの歓声に応えた様子が描かれている。

両親は息子の偉業に戸惑いつつも喜びを隠せず、試合全体を通して岡選手の安定した演技に感激した様子が描かれている。

「言葉にならない」「ぐっときた」 2冠の偉業に喜び 体操岡選手の両親〔五輪〕

 体操男子団体総合で好演技を見せて金メダルに貢献し、個人総合でも頂点に立った岡慎之助選手(20)。

 「言葉にならない」「ぐっときた」。パリに応援に駆け付けた両親は31日、息子の偉業に戸惑いつつも喜びを隠せない様子だった。

 会場の電光掲示板が順位の「1」を表示し、優勝を知らせると、岡選手は共に出場した橋本大輝選手(22)やコーチと肩を組んで跳びはね、喜びを爆発させた。表彰台の真ん中に上がると何度もガッツポーズし、スタンドの歓声に応えた。

 父の泰正さん(44)は優勝が決まった瞬間、涙を流したという。「息子の試合を見て泣いたのは初めて。ぐっときました」と静かに話した。

 試合全体を通してミスなく演技を披露した岡選手。得意の平行棒で高得点をたたき出し、最終種目の鉄棒で着地すると、スタンド中が沸き上がった。

 泰正さんは「きょうは余裕を持ってできたと思う。安心して試合を見られました」とほっとしたような表情を浮かべ、「お小遣いをあげようかな」と笑った。

 母八千代さんは「言葉にならない。信じられない」と興奮気味に話した。岡選手にとっては2年前の右膝の大けがを乗り越えてのパリの舞台。八千代さんは「けがから復帰してさらに強くなった。(個人総合も)いつも通りやれたら、という思いで見ていた」と振り返った。