245人が工事差し止め求める 佐賀空港への陸自オスプレイ配備計画

AI要約

佐賀空港への自衛隊オスプレイ配備計画を巡り、245人が新しい駐屯地建設工事の差し止めを求めて提訴。

建設に反対する地元漁業者ら4人が裁判を起こし、差し止めを求めている。

戦争の危険性やオスプレイによる事故、被害を懸念し、差し止めを訴える。

245人が工事差し止め求める 佐賀空港への陸自オスプレイ配備計画

 佐賀空港(佐賀市)への陸上自衛隊オスプレイ配備計画をめぐり、佐賀、福岡など6県の市民ら245人が29日、新しい駐屯地の建設工事差し止めを求めて、佐賀地裁に提訴した。駐屯地を建設することで、戦争に巻き込まれる危険性があることなどを訴えている。

 駐屯地建設の差し止めをめぐっては、地元漁業者ら4人が昨年8月、建設予定地に「持ち分権」を持っていると主張し、仮処分を申し立てた。今年3月に佐賀地裁が却下し、4人は福岡高裁に即時抗告。裁判も起こし、地裁で係争中だ。

 新たな「市民原告訴訟」は、建設に反対する人が多くいることを示す狙いがあり、原告数は当初想定していた100~200人を超えた。

 原告は、漁業者らも訴えている、個人の生命や生活にかかわる「人格権」に基づき差し止めを求める。戦争が起きれば、建設途中であっても駐屯地が攻撃目標となることが想定されるとし、「戦争に巻き込まれる被害が切迫している」と主張。オスプレイの墜落などの事故や騒音・低周波音の被害も発生すると訴える。