中国に返還されたパンダのシャンシャンに会いに行ったら…現地の中国人が「日本のファン」に思わず感動してしまった理由

AI要約

2024年6月12日はパンダのシャンシャン7歳の誕生日。中国で公開されてから初めて迎えた誕生日。日本人ファン300人以上が集結し、お祭りムードで祝われた。日本と中国のファンの交流もあった。

HISが販売したシャンシャン誕生日ツアーがわずか7分で完売。日本からのファン320名が訪れ、特別なイベントが催された。

シャンシャンの誕生日当日は、観覧エリアが華やかに飾られ、柵で列を整理。柵を超えて3分間だけシャンシャンと対面できる。

中国に返還されたパンダのシャンシャンに会いに行ったら…現地の中国人が「日本のファン」に思わず感動してしまった理由

2024年6月12日はパンダのシャンシャン7歳の誕生日。中国で公開されてから初めて迎えた誕生日ということもあり、現地には300人以上の日本人ファンが集結し、お祭りムード。そして現地では、報道には出なかった日本と中国のシャンシャンファンの交流があったのです。

今回のシャンシャンの誕生日では、HISが販売した30名限定の現地の訪問ツアーが発売わずか7分で完売。「とてもじゃないけど行けない」と思った筆者ですが、四川省文化旅遊省、中国駐東京観光処、中国駐大阪観光処、中国国際航空、四川航空の主催などが主催する「你好!中国」四川省の魅力とシャンシャン生誕記念視察FAMツアー」に参加することができました。

私たちは誕生日前日に、関西と東京から中国へと出発し、成都の空港近くで宿泊。翌日早朝6時3 0分にホテルを出発。雅安へ向かい、基地に着いたのは開園後の9時20分くらいでした。関係者によると日本からのファンは約320名。開園前から行列ができたそうですが、それでも上野にいた頃に比べれば少ない人数。中国へ来ることのハードルの高さを感じました。

誕生日当日のシャンシャンエリアは風船などで華やかに飾られ、列を整理するための柵が設けられていました。ここに並び、3分間だけ目の前でシャンシャンに対面することができます。

2023年の11月に訪れたときは、柵も時間制限もありませんでしたし、前日までは自由に観覧できたようです。ただ、誕生日当日となるこの日は混雑のため、3分ずつ入れ替えで観覧することになっていました。

そして観覧エリアの入り口には特設グッズ売り場も登場。中国元のほかに日本円での表記もあり、支払いも日本円で行えるとのことでした。基地内にある大売店にもシャンシャングッズが並んでいました。

列に並んで数分。いよいよシャンシャンの前にと思いきや。観覧の列が止まってしまいました。なんでも大きな音にビックリして、シャンシャンが山の奥へ入ってしまったのだとか。現場にはごちそうの残がいが……。

先に入っていた観光処のスタッフによると、この日は特別に串に刺さったごちそうが用意されていました。串には、花型のパンダ団子、同じく花型にくりぬいたニンジン、タケノコが刺さっていました。今回、誕生日ケーキは用意されず、ごちそうはこれのみ。

なぜケーキではなく、串刺しのおやつが用意されたのでしょうか。関係者によると、基地にはたくさんのパンダがいるため、特定の個体だけ誕生日のお祝いをするということは、不平等になるため避けたいのだそうです。

ただ今回は、中国で初めてファンに公開された状態で迎える誕生日。日本から来るファンの気持ちに応えるためにも、豪華なケーキを用意するのではなく、素朴にファンが誕生日をお祝いするイメージにしました。

なので、来年シャンシャンがここにいたとしても、このような誕生日会ができるかどうかは不明だということです。