国内初の経口妊娠中絶薬 重い合併症などの報告なし こども家庭庁

AI要約

国内初の飲み薬である「メフィーゴパック」を使用した人工妊娠中絶の半年間の安全性についての調査結果が発表された。

使用者435人に対して大量出血などの重い合併症の報告はなかった。

専門家はこの飲み薬の普及を進め、医療機関での利用を拡大する必要性を訴えている。

国内初の経口妊娠中絶薬 重い合併症などの報告なし こども家庭庁

 人工妊娠中絶に使う国内初の飲み薬について、こども家庭庁の調査で販売からの半年間重い合併症などの報告がなかったことが分かりました。

 妊娠9週以下の人が妊娠中絶のために使う「メフィーゴパック」は、国内初の飲み薬として2023年4月に承認されました。使用にあたっては、入院できる医療機関での服用などが必須となるなど、慎重な取り扱いが求められています。

 この「メフィーゴパック」について、こども家庭庁の研究班の調査で、2023年5月の販売開始から半年間で少なくとも435人が使用し、大量出血など重い合併症の報告はなかったことがわかりました。

「人工妊娠中絶をより安全にしていくためには、この薬の普及は不可欠で、様々な施設で使用できるようになっていくということを検討する必要があるんじゃないか」(日本産婦人科医会中井章人副会長)

 研究班の中井代表は、夜間の医療体制を整備し入院設備のない医療機関などでも処方が可能になれば、薬を必要とする女性の助けになるとしています。(ANNニュース)