「急に暗くなり風が吹いて…」日本列島を連日襲うゲリラ雷雨 屋内でも落雷は要注意…気象予報士が回避する方法を解説

AI要約

関東を中心にゲリラ雷雨の発生が相次いでいる日本列島。屋内でも注意が必要であり、落雷や突風に対処するための対策が重要。

埼玉県内では竜巻や落雷が発生し、地元住民に被害をもたらしている。雷の予測は困難であるため、注意が必要。

専門家によると、電線からの感電や室内での避雷対策が重要であり、安全な建物内に避難することが推奨されている。

「急に暗くなり風が吹いて…」日本列島を連日襲うゲリラ雷雨 屋内でも落雷は要注意…気象予報士が回避する方法を解説

関東を中心にゲリラ雷雨の発生が相次いでいる日本列島。どこに落ちるのか予測が困難な雷に対し、どう対処すればよいのか。専門家は、屋内にいても注意が必要だと警鐘を鳴らす。

25日午後4時前、福岡空港の情報カメラが捉えた映像には、黒い雲が辺りを覆い始めた次の瞬間、空港周辺をゲリラ雷雨が直撃する様子が映っていた。

滑走路の先では、幾筋もの稲光が光っているのが分かる。

午後4時過ぎの福岡市の中心部・天神では、激しい横殴りの雨が降り、大きな雨粒が道路をたたいていた。信号待ちをする子供の傘は、強い風にあおられ、何度もひっくり返っていた。

また、午後3時過ぎには、福島・白河市でも空模様が急変。

走行中の車にバチバチと音を立てて降り注いだのはひょう。視界が白くかすむほどの激しさだ。

午後4時過ぎの群馬・前橋市では、歩行者がひっくり返る傘と悪戦苦闘。

前橋市は連日のようにゲリラ雷雨に見舞われている。

一方、東京・昭島市では午後2時半頃、空は巨大な積乱雲が見られ、黒い雲が立ち込めたかと思えば、ゴロゴロという音も聞こえてきた。

関東を中心にゲリラ雷雨の発生が相次いでいる日本列島。

24日、埼玉県では竜巻注意情報が出され、東武鉄道の志木駅前では、竜巻のように見える突風が吹き、地面に落ちた木の葉がらせん状に巻き上がっていた。

富士見市では、青いトタン屋根が建物に張り付くように覆いかぶさった他、アパートの屋根が剥がれ、向かいの建物を直撃した。

その現場では25日、気象台が調査にあたり、担当者は「竜巻なのか、ダウンバーストなのか調査をしている」と話した。

局地的に吹いた突風により、埼玉県内では、これまでに7人がケガをしている。

ゲリラ雷雨が発生した場合、注意が必要なのが落雷だ。

埼玉県内では24日、フランクリン・ジャパンによると短時間に2900回の落雷があったとみられ、埼玉・毛呂山町では激しい雨が降る中、住宅街に雷が落ちた。

その落雷があった現場は、25日は穏やかな青空が広がっていた。

どのような状況で雷が落ちたのか住民に話を聞くと、「急に暗くなって風が吹いてきて、雨が一気にザーッと来た感じ。びっくり。写真だと、うちに落ちているように見えて。(被害は)特にうちの方ではなかった」と振り返った。雷がどこに落ちたのかは分かっていない。

どこに落ちるのか予測が困難な雷。

専門家によると、屋内にいる場合でも注意しなければならないことがあるという。

フランクリン・ジャパン 今村益子気象予報士:

電話線・電源線・アンテナ線など、線を伝って室内に電流が入ってくる。これらの線につながっている家電製品から1mくらい離れると、感電などの被害を防げます。

雷が接近してきた場合、家電のコンセントを抜くことや、外の様子を見たくなってもベランダには出ないことが重要だと話す。また、屋外での対処法は、鉄筋コンクリートの高い建物の付近に避難することだという。

フランクリン・ジャパン 今村益子気象予報士:

原則は屋内にいる状態が安全なので、近くに避難可能な建物があれば、建物の中にいち早く逃げるということ。

大気が不安定な状態が続くため、落雷や突風、急な強い雨に注意が必要だ。

(「イット!」7月25日放送より)