旧ＢＭ、損傷あった車に「修復歴なし」　景表法違反で措置命令

AI要約

中古車販売大手の旧ビッグモーターが修復歴を隠して車を販売していたことが発覚し、消費者庁が措置命令を出す。

修復歴は安全性や価格に影響する重要な要素であり、買う際には注意が必要。

問題の車は少なくとも4台が消費者に販売されており、再発防止が求められている。

　中古車販売大手の旧ビッグモーター（BM）が車を売り出す際、車体の骨格部分に損傷が生じたことがあるにもかかわらず、自社のウェブサイトなどに「修復歴無し」と表示していたのは景品表示法違反（優良誤認）にあたるとして、消費者庁は24日、同社の事業を継承した新会社「WECARS（ウィーカーズ）」に対し、再発防止などを求める措置命令を出した。

　中古車の修復歴は安全性や売買価格への影響の点から重要な要素だ。買う際の注意点も聞いた。

　消費者庁によると、旧BMは2022年9月から23年11月にかけ、自社のウェブサイトなどに、車体の強度にかかわる骨格部位に損傷が生じたことがあるにもかかわらず「修復歴無し」と、損傷が生じたことのない車であるかのような表示をして、計30台を約40万～250万円（車両本体価格）で売り出していた。少なくとも、そのうち4台は消費者に販売されたという。