藤井聡太名人「昨年以上に身の引き締まる思い」 初防衛の記念品は電動アシスト自転車 名人就位式/将棋

AI要約

藤井名人が初防衛を果たし、名人就位式に出席した。

藤井名人は防衛戦や転戦の経験を振り返り、将棋の難しさに向き合っている旨を語った。

羽生善治九段も藤井名人と豊島九段の名勝負を称え、藤井名人の防衛を賞賛した。

藤井聡太名人「昨年以上に身の引き締まる思い」 初防衛の記念品は電動アシスト自転車 名人就位式/将棋

将棋の藤井聡太名人(22)=棋聖・竜王・王位・王座・棋王・王将との7冠=が24日、東京都内で行われた第82期名人就位式に出席した。

藤井名人はシリーズで挑戦者の豊島将之九段(34)を4勝1敗で退け、初防衛を達成。記念品には「家族みんなで使える物」として希望した電動アシスト自転車(26インチ)が贈られた。

藤井名人は「私にとって初めての防衛戦となり、昨年以上に身の引き締まる思いがありました。1局ごとに異なる戦型になり、新鮮な気持ちで盤に向かうことができたと感じています。一方で経験の少ない展開においてミスも少なからず出てしまい、自分自身の力不足を実感するところがありました。それでも最も持ち時間の長い名人戦の舞台で将棋の難しさと向き合うことができたのは本当に大きな財産になったと感じています」とシリーズを振り返った。

今期は東京都文京区、千葉県成田市、東京・羽田空港、大分県別府市、北海道紋別市を転戦。「初めて伺うところが多く、各地の名所や観光スポットを楽しんだり、(紋別では)アザラシと触れ合ったりと、盤外においてもさまざまな経験をすることができたと感じています」と語った。

また、日本将棋連盟会長の羽生善治九段(53)があいさつで「藤井さん、豊島さんが死力を尽くした名勝負を繰り広げた。持ち時間を使い切る状況の中で均衡が保たれていたのがすごいところ。藤井さんが見事に防衛し、豊島九段の充実ぶりを感じました」とシリーズを振り返っていた。