信じられない…「黒」より「深緑」の方が熱を吸収? 衝撃の“結論”

AI要約

7月22日は1年で最も暑いころとされる二十四節気の「大暑」。東京は今年一番の暑さとなり、街の人は暑さ対策に様々な工夫を凝らしている。

パラグアイの民芸品を身に着ける人や、科学的な研究によると赤色の衣服が暑さをしのぐのに効果的であることが明らかになっている。

服の色だけではなく、日陰にいたり日常の行動で温度を調整することも重要である。

信じられない…「黒」より「深緑」の方が熱を吸収? 衝撃の“結論”

 7月22日は1年で最も暑いころとされる二十四節気の「大暑」。

 東京は今年一番の暑さとなった。そんな中、街の人はあの手この手で対策をしている。

 「日焼けしないようにアームカバー。やはり通気性と撥水性」(親子)

 「これはパラグアイの民芸品で、正装で着る。向こうにいたんで。涼しいですよ」(男性)

 日本よりもさらに暑い南米の国、パラグアイ。ちなみに、色のバリエーションはほとんどなく、白以外の色は見たことがないという。

 やはり、暑さをしのぐには「白」が一番ということなのだろうか?

 そのことを科学的に検証した論文が7月に発表された。タイトルは「気候変動に適応するための衣服の色」。書いたのは国立環境研究所 一ノ瀬俊明さん。

 「緑はエコな色というイメージがあるが、むしろ見た目にも暑い赤の方が温度が上がりにくいという結果を得た」

 気温30℃の屋外で様々な色の服を5分程度日光に当て、表面温度を計測した実験において、深緑色と黒色のシャツの温度が特に高くなり、多くの部分で45℃を超えている。太陽からのエネルギーの吸収率は黒よりも深緑の方が高かったといい、猛暑の日には選ばない方がよさそうだ。

 一方、「涼しい色」については、白が一番だが、黄色もかなり低いことが分かった。赤も、そこまで温度は上がらない。

 もちろん、体に感じる温度は服の色だけでは決まらないため、総合的な対策が必要だ。

 「黒を着ていても日陰だけ歩いていれば、意外と温度は上がらない。やはり日常の行動で変えられるところで気をつけていただくと良い」(一ノ瀬さん)

※これはテレビ朝日「グッド!モーニング」で放送した内容をABEMA TIMES編集部で記事化したものです。