「友人と思っている」段ボールに閉じ込めて、黒板消しの粉を振りかけて…小山田圭吾が語る“後悔”

AI要約

2021年7月、ミュージシャン・小山田圭吾氏は「全裸ぐるぐる巻き」「ウンコ食わせた」記事で炎上し、表舞台から姿を消した。記事には事実と異なる内容が多く記載されていると主張している。

小山田氏は、沢田君との出会いや学生時代のエピソードを通じて、当時の様子や同級生との関係を語っている。

記事では目撃証言が記載されているが、小山田氏が実際に行った行為かどうかは明確ではない。

「友人と思っている」段ボールに閉じ込めて、黒板消しの粉を振りかけて…小山田圭吾が語る“後悔”

〈「全裸ぐるぐる巻き」「ウンコ食わせた」記事で炎上した小山田圭吾が語る、そのとき本当は何が起きたのか〉 から続く

 2021年7月、ミュージシャン・小山田圭吾氏は表舞台から姿を消した。過去に雑誌に掲載された自身の“いじめ告白”記事がSNS上で炎上し、就任したばかりだった東京オリンピック開会式音楽担当の辞任を余儀なくされたのだ。

 小山田氏は炎上の直後に発表した声明文で、問題とされる雑誌の記事について「事実と異なる内容も多く記載されております」と主張している。では、実際には、現場で何が起きていたのか。

 ノンフィクション作家の中原一歩氏による小山田氏インタビューの一部を『 小山田圭吾 炎上の「嘘」 』(文藝春秋)より抜粋して紹介する。(全4回の2回目/ 最初から読む )

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 終始、小山田は冷静な対応だった。特段、弁護士や事務所のマネージャーにSOSを求めるわけでもなく、手元にカンペがあるわけでもなかった。緊張のせいか、ところどころ言葉を噛んだりはすることがあったものの、自分の言葉で考えて話している様子が窺えた。

 では、小山田が実際に自分で行った行為は、雑誌の中で語られているうちの、どれなのだろうか。

 その相手は、『クイック・ジャパン』に登場する沢田君である。

 沢田君との出会いは小学2年生の時のこと。転校生だったそうだが、彼の登場に、学校中が衝撃を受けたと書かれている。

〈転校してきて自己紹介とかするじゃないですか、もういきなり(言語障害っぽい口調で)『サワダです』とか言ってさ、『うわ、すごい!』ってなるじゃないですか。で、転校してきた初日に、ウンコしたんだ。なんか学校でウンコするとかいうのは小学生にとっては重罪だっていうのはあるじゃないですか? で、いきなり初日にウンコするんだけどさ、便所に行く途中にズボンが落ちてるんですよ、なんか一個(笑)。そんでそれを辿って行くと、その先にパンツが落ちてるんですよ。で、最終的に辿って行くと、トイレのドアが開けっ放しで、下半身素っ裸の沢田がウンコしてたんだ(笑)〉(『クイック・ジャパン』)

 この話はいかにも小学生らしいエピソードだと思う。私も小学生時代に同級生にトイレ、とくに大便をしにいく場面を目撃されるのが嫌で仕方なかった。この年頃の男の子は自分も日常的にするはずなのに、他人がしにいこうとすると、なぜかはしゃぐ子が多い。それが集団にもなれば、さらにエスカレートする。

 それに輪をかけて、キャラクターが濃くて、突出していると、学年では誰もが知っている有名人に祭り上げられる。

〈とりあえず興味あるから、まあ色々トライして、話してみたりするんだけども、やっぱ会話とか通じなかったりとかするんですよ。おまけにこいつは、体がでかいんですよ。それで癇癪持ちっていうか、凶暴性があって……牛乳瓶とか持ち出してさ、追っかけて来たりとかするんですよ。で、みんな『怖いな』って〉(同前)

 キャラの立った同級生を、皆がおもしろがって、イジっていただろうことは、容易に想像がつく。しかし、雑誌ではこれらの証言は、あくまで目撃したことであり、小山田がやったことではないとも書かれている。