SNS投資詐欺グループ 「打ち子」の拠点か 4つのビルを一斉捜索

AI要約

SNSを通じて投資を勧めて金をだまし取る「SNS型投資詐欺」に関する大阪府警の捜査が23日に行われた。

詐欺グループの拠点があるとみられる四つのビルに対して一斉捜索が行われ、SNSでメッセージを送る「打ち子」ら計数十人が活動していた。

捜索により9億円に上る被害額が発覚し、府警は逮捕へ向け動いている。警察庁のまとめでは、SNS型投資詐欺の被害件数が増加しており、注意が必要である。

SNS投資詐欺グループ 「打ち子」の拠点か 4つのビルを一斉捜索

 SNSを通じて投資を勧めて金をだまし取る「SNS型投資詐欺」をめぐり、大阪府警は23日、詐欺グループの拠点があるとみられる大阪府内の四つのビルに詐欺容疑で一斉捜索に入った。SNSでメッセージを送る「打ち子」ら計数十人が各ビル内で活動していたと府警はみており、メンバーらを詐欺容疑などで逮捕する方針。

 捜索容疑は今年2~3月、投資の講師になりすまし、為替相場の上下などを予想して投資する「バイナリーオプション」の取引について指導料名目で現金をだまし取ろうと考え、20代女性にSNSでメッセージを送信。虚偽の商材を購入させて現金約90万円を振り込ませるなどしたというもの。

 府警によると、グループによる被害は計約9億円に上るとみられるという。府警は捜索で押収した資料を分析するなどして実態解明を進める。

 警察庁のまとめでは、SNS型投資詐欺の今年1~5月の被害件数は3049件(前年同期比2568件増)で、被害額は約430億2千万円に上る。(高井里佳子、小島弘之)