東海道新幹線、終日運転見合わせ 浜松―名古屋、保守車脱線

AI要約

東海道新幹線豊橋―三河安城間で保守用車同士が衝突し脱線、復旧作業が遅れたため運転取りやめ。多くのビジネス客や家族連れ旅行客が影響を受け、駅では混雑が続く。

衝突は蒲郡市で発生し、バラスト運搬車が停止していた別の車両に衝突。原因はブレーキ操作が行われたが減速できなかった可能性がある。

JR東海は記者会見で深くおわびし、復旧作業について油漏れ処置や線路設備の故障で遅れが生じたことを説明。保守用車の撤去作業を進めている。

 東海道新幹線豊橋―三河安城間の上りで保守用車同士が衝突、いずれも脱線した事故で、復旧作業は22日夜になっても続き、JR東海は浜松―名古屋間の上下線で終日運転を取りやめた。ビジネス客に加え、夏休みシーズンのため家族連れら旅行客も巻き込まれ、30度を超える暑さの中、東京駅や名古屋駅などは運転再開を待ちわびる人であふれた。

 同社によると、衝突は22日午前3時40分ごろ、蒲郡市神ノ郷町で発生した。脱線した保守用車は、バラストと呼ばれる線路に敷く砂利を運搬する車両と、レール周辺にまいたバラストを突き固める車両の計2台。運搬車が停止していたもう1台に衝突したとみられる。復旧に向け2台を撤去し、搬送用の台車に載せて保守基地に運ぶという。

 同社は22日夜、都内で記者会見を開き、担当者が「深くおわびする」と述べた。衝突、脱線の原因については「ブレーキ操作は行われたが、何らかの原因により減速ができなかったと思われる」と説明。油漏れの処置や線路設備の故障で枕木20本ほどの交換があったため、復旧が遅れたとしている。