【王座戦挑戦者決定戦】羽生善治九段が先手で対局開始 コロナ感染も吹っ飛ばして王座挑戦

AI要約

藤井聡太王座への挑戦権を争う第72期王座戦挑戦者決定戦が始まる。

羽生善治九段と永瀬拓矢九段が対戦し、羽生は先手、永瀬は後手。

羽生は新型コロナウイルス感染を公表し、多忙な中でも好調な成績を残しつつ挑戦権獲得を目指す。

【王座戦挑戦者決定戦】羽生善治九段が先手で対局開始 コロナ感染も吹っ飛ばして王座挑戦

 藤井聡太王座(竜王・名人・王位・棋王・王将・棋聖=22)への挑戦権を争う、将棋の第72期王座戦挑戦者決定戦(主催=日本経済新聞社、日本将棋連盟)、羽生善治九段(53)対永瀬拓矢九段(31)戦が22日午前9時から東京・千駄ケ谷「将棋会館」で始まった。先手後手を決める振り駒は歩が3枚出て、羽生が先手、永瀬が後手となった。

 羽生は今月9日、日本将棋連盟から新型コロナウイルスに感染したと発表された。11日に予定されていた順位戦B級1組の大石直嗣七段戦は13日に改めて行われ、勝った。

 昨年6月から日本将棋連盟会長としての責務もこなしている。タイトル戦の前夜祭や就位式でのあいさつ、今年10月に控えた創立100周年関連の仕事など、多忙を極める。本業の対局も、本年度はここまで7勝1敗と好調だ。

 17日に都内のホテルで行われた日本棋院創立100周年祝賀会にも来賓として出席し、6年前一緒に国民栄誉賞を受賞した囲碁の井山裕太王座・碁聖・十段(35)ともあいさつを交わしていた。

 96年2月の王将戦7番勝負第4局で7冠全制覇達成時には、38度もの発熱を押して現地入り。谷川浩司王将(当時)を下して王将を奪取した。今回はコロナの影響も感じさせず、挑戦権獲得を目指す。