偽画像をファクトチェック GoogleレンズやTinEyeの使い方【JFC講座 実践編3】
日本ファクトチェックセンター（JFC）のファクトチェック講座は、検証の武器である「検索」について教えており、画像検証に焦点を当てています。
多い偽・誤情報の中で、過去の画像を現在のものとして使ったり、オリジナルを改変したりする事例が挙げられ、画像検索がそのような情報を排除するための有力な手段であることが強調されています。
具体的には、Google画像検索の使い方が紹介され、実際の事例を通じてその有用性が説明されています。
日本ファクトチェックセンター（JFC）のファクトチェック講座です。
実践編第2回は、検証の最大の武器である「検索」についてでした。第3回は偽・誤情報でよく見かける画像の検証についてです。
(本編は関連リンクの記事の動画でご覧ください。この記事は概要をまとめています)
画像を使った偽・誤情報で多いのは、例えば、過去の画像を現在のものとして使ったり、オリジナルを改変したりする事例です。
そこで重要になるのが、検証したい画像と似ている画像を探す「画像検索」です。簡単なツールを知っているだけで、オリジナル画像を効率的に探すことができます。
JFCとGLOCOMが実施した2万人調査では、画像検索をする人は偽情報に気づきやすく、拡散しにくいことがわかりましたが、実践している人はわずか6.7%。画像検索を知らない人が多いのが現状です。
まずは最も手軽に使えて強力なGoogle画像検索を説明します。実際の検証記事をもとに説明します。
JFCの記事：「反原発デモの空撮、報道されなかった？別のデモの写真【ファクトチェック】」
Google画像検索の使い方は簡単です。最も利用されているブラウザの「Chrome」であれば、調べたい画像を右クリックして「Googleで画像検索」を選ぶだけです。
画面の右側に「Googleレンズ」が表示され、画像検索の結果が出てきます。
この他にも「Google画像検索」と検索して、そのページからカメラのアイコンをクリックして画像をアップロードする方法もあります。
看護師が完全防護服を着ている横で岸田首相がマスクだけをしている画像が拡散しました。この画像の真偽を調べるためにGoogle画像検索を使っています。
JFCの記事：看護師さんが完全防護服で岸田首相が形だけマスク する画像？【ファクトチェック】
検証対象の画像をGoogle画像検索で探してみます。画像の上で右クリックです。
