Awitch「逆境を自分の力に」子どもの4人に1人が「貧困状態」の沖縄で若者支援に奮闘

AI要約

沖縄県出身のラッパー・Awichさんが貧困の問題に取り組み、若者の未来を支援するプロジェクトを立ち上げています。

「Know The World -Awich グローバル教育プロジェクト-」では、若者に無償で異文化体験の機会を提供しています。

沖縄の若者たちが海外や異文化に触れることで、自己成長や環境への理解を深め、新たな可能性を見出すことができると注目されています。

Awitch「逆境を自分の力に」子どもの4人に1人が「貧困状態」の沖縄で若者支援に奮闘

シリーズ「現場から、」です。子どもの4人に1人が「貧困状態」といわれる沖縄県。貧困の連鎖を断ち切るため、沖縄県出身のラッパー・Awichさんが奮闘しています。若者の未来を支えるプロジェクトに込めた思いとは。

沖縄県出身のラッパー・Awichさん。英語・日本語・沖縄の方言、ウチナーグチを巧みに織り交ぜた楽曲と、力強い歌詞が多くの人をひきつけています。

Awichさん

「自分がその環境でつらいと思っているのだったら、それは人には持てない財産だと思ってほしい。人はその経験できてないから、わかる?その経験があなたのストーリーで、あなたの財産になっていく。それが逆境を自分の力に変えるということです」

子どもの4人に1人が貧困といわれる故郷・沖縄が抱える課題に向き合うことを決めました。

Awichさん

「沖縄という場所が抱えている問題を見返したときに、貧困の問題や子どもを取り巻く環境の課題がある。(留学する)機会がない若者たちにも、いろんな世界を見るきっかけになってほしい」

「まちなか留学」を無償で提供する「Know The World -Awich グローバル教育プロジェクト-」を立ち上げたのです。経済的に生活が厳しい世帯の16歳から22歳の若者に、異文化と出会うチャンスを与えたいとの思いからでした。

沖縄県内に住む外国人の家に1泊2日ホームステイし、ホストの出身地域の言葉や文化を学びます。この日は、ホストの国の家庭料理作りに挑戦しました。

まちなか留学を受け入れる ポール・グリーブさん

「たった1日の出来事ではなくて、一人一人の人生に影響を与えることができる。だから、この取り組みは続けていきたいと思った」

まちなか留学に参加 宮城夕奈さん

「分からなくても恥ずかしがらず、チャレンジっていうのがあったので、それが成長できたんだなと思って、自分の中で自信にあふれています」

まちなか留学に参加 當間麗さん

「英語ができなくても、表情とかジェスチャーとか分かる単語を組み合わせたら、なんとなく伝わることが分かったので、分かる単語をもっと増やしていけたらいいなと思いました」

Awichさん

「世界を知ることで自分のことを顧みることができる。自分の環境の中にいいものがあることに気付くことができる。それを一番伝えたかったです」

沖縄で海外に触れ、さらにその先の目標へ。Awichさんは、羽ばたく沖縄の若者の背中を押そうとしています。