「本当にパニック!」…「吹割の滝」付近で急激な増水 取り残された女性語る恐怖「どこにも行けなかった」

AI要約

7月15日に群馬県沼田市の吹割の滝で起きた急激な増水による混乱状態について振り返る女性の証言。

吹割の滝は高さ7メートル、幅30メートル余りで知られる観光地で、22人が滝へと続く遊歩道で取り残される事態が発生。

急激な増水は、上流部で1時間に20mmの激しい雨が降ったことが原因とされており、天気の急変に備えて情報を常にチェックする必要性が強調されている。

「本当にパニック!」…「吹割の滝」付近で急激な増水 取り残された女性語る恐怖「どこにも行けなかった」

 「本当に急だった。放流でもあったのかというくらいの急激な(水位の上昇)。パニック。本当にパニック!」

 急激な増水で混乱状態に陥ったと振り返る女性。

 7月15日、群馬県沼田市の「吹割の滝」で、滝へとつながる遊歩道が冠水。子ども2人を含む22人が一時、取り残された。

 「いつもは非常に綺麗な透明感のある水」と言われる、高さ7メートル、幅30メートル余りの「吹割の滝」。川底の割れ目に水が流れ込む迫力ある景観から「東洋のナイアガラ」と呼ばれ、風光明媚な観光地として知られている。

 取り残された女性は警備員として午前9時から勤務していたが、「だんだん滝から水が岩場まで来て、急激に増水して戻ることもどこにも行けない状況になって取り残されてしまった」と振り返る。

 遊歩道が寸断される中、人々は崖沿いに身を寄せて救助を待ったという。幸い1時間ほどで全員が救助され、けが人はいなかった。

 7月15日には、大雨注意報が出されていた「吹割の滝」がある沼田市。しかし、それほど激しい雨ではなかったという。では、なぜ“急激な増水”は起きたのだろうか。専門家が注目したのは「吹割の滝」の上流地域の天候だ。

 気象予報士の手塚悠介氏は「関東の辺りでは局地的に雨雲が発達しており、吹割の滝の上流部にあたる片品のあたりで活発な雨雲がかり、1時間に20mmという今年1番強い雨を観測した」と説明した。

 雨水が「吹割の滝」に一気に流れ込み、水位が1メートル以上上昇した可能性があるという。

 川で遊ぶ機会が増えるこれからのシーズン。天気の急変に備えて、まめに情報をチェックすることが大事だという。

※これはテレビ朝日「グッド!モーニング」で放送した内容をABEMA TIMES編集部で記事化したものです。