元千代田区議に有罪判決 東京地裁、あっせん収賄で

AI要約

東京都千代田区の工事入札情報を漏らし、賄賂を受け取った元区議が懲役2年6月、執行猶予4年の判決を言い渡された。

元区議は区の元部長と共謀し、入札情報を漏らして謝礼を受け取ったほか、別の業者に自宅改修工事をさせたという。

元区議は議員辞職し、6期目だった任期途中で逮捕された。

 東京都千代田区が発注した工事の入札に関する情報を業者に漏らした見返りに賄賂を受け取ったとして、あっせん収賄などの罪に問われた元区議嶋崎秀彦被告(64)に東京地裁(中村光一裁判長)は16日、懲役2年6月、執行猶予4年(求刑懲役2年6月)の判決を言い渡した。

 起訴状によると、2020年に区の元行政管理担当部長=官製談合防止法違反罪で有罪確定=と共謀し、複数工事の入札に関する情報を配管工事会社「日管」(浜松市)側などに漏えいして謝礼を受け取ったほか、別の業者に自宅の改修工事をさせたなどとされる。

 被告は03年に初当選し、区議会議長も務めた。6期目だった今年1月に逮捕され、議員辞職した。