いつまで続く?佳子さまに「沈黙」する宮内庁インスタ 背景には宮内庁のトラウマになった“言葉”

AI要約

宮内庁の公式インスタグラムが好評で、天皇、皇后両陛下の写真に多くの「いいね」がつく。しかし、秋篠宮家や佳子さまの投稿がまったくない背景には、過去のバッシングが影響している可能性がある。

宮内庁は広報を強化し、幅広い世代に関心を持ってもらうために工夫をしている。天皇ご一家の写真に加え、次女の佳子さまもフォーカスして投稿すれば、さらなるフォロワー増加が期待される。

佳子さまは若い世代からの人気が高いが、秋篠宮家全体の投稿がないことには過去の批判が影響している可能性があり、今後の情報発信に検討が加えられる必要がある。

いつまで続く?佳子さまに「沈黙」する宮内庁インスタ 背景には宮内庁のトラウマになった“言葉”

 宮内庁が4月から公式インスタグラムの運用を始めて、3カ月が過ぎた。天皇、皇后両陛下の公務や、ご静養中のご一家の写真の投稿に70万近い「いいね」がつくこともあり、フォロワー数も現在178万人と順調に伸びている。しかし、皇嗣家である秋篠宮家、なかでも公務を積極的に担い、6月にはギリシャも訪問した次女の佳子さまについては、投稿がまったくない状況が続いている。

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「皇室に対する国民の御関心の高さに、改めて身の引き締まる感じがしております」

 そう答えるのは、宮内庁で広報を担当する報道室。インスタグラムの公式アカウントの順調な滑り出しに、手ごたえを感じている様子だ。そのうえで、「若年層を含め幅広い世代に関心を持ってもらえるよう、工夫をして発信をしていきたい」と意欲を見せた。

 

■「皇室ファン」のツボを押さえた68万「いいね」

 アカウントを開設する前から、宮内庁はウェブサイトで情報を発信してきた。しかし、天皇家や宮家の公務の日程、記者会見の内容を掲載する程度で、国民に対して積極的な発信ができていなかった。そのため、インスタグラムの開設についても、宮内庁を取材するジャーナリストなどからの期待値は低かった。

 しかし、ふたを開けてみると「意外といっては失礼だが、SNS発信のセンスがそう悪くない」(天皇ご一家と交流のある人物)。これまでのところ積極的な投稿を続けており、世間の受け止めも好意的だ。

 24時間限定で動画や画像を投稿できるストーリーズ機能も使い、天皇、皇后両陛下を間近で撮影した写真や動画を心地よい音楽とともに投稿。おふたりの英国訪問を機に、英王室の公式アカウントとの相互フォローも始めた。

 

 また、「皇室ファン」のツボをしっかり押さえた発信も。

 5月にご静養のために訪れた栃木県の御料牧場でのご一家の写真は、訪問から1か月ほど後に公開されたが、21枚の写真のうち7枚は天皇陛下自身が撮影した貴重なショットだった。

 特に、小花模様のシャツに紺のパンツ、黒いゴム長靴をはいた愛子さまが、大きなスコップを手にタケノコ掘りに挑戦し、苦戦してしゃがみ込んでしまった様子を撮影した写真は、ネット上でも「可愛い!」とコメントが寄せられ、この画像を含めた投稿には68万を超える「いいね」がついた。

 

■「ペルーを繰り返さない」

 一方、投稿されているのは天皇ご一家のものに限られ、他の皇族に関する投稿はほとんど見当たらない。

 なかでも皇嗣家である秋篠宮家の公務の数は多く、次女の佳子さまは昨年11月の南米に続いて今年6月にはギリシャを公式訪問している。若い世代からの人気も高く、佳子さまが着用した服はSNSで話題になって完売になるほどで、皇族のなかでもインスタグラムとの親和性は高いと見られる。にもかかわらず、佳子さまを中心に撮影した画像、動画はまったくない。

 インスタグラムでの発信の対象が天皇家に限定され、秋篠宮家の投稿がない理由について、宮内庁は、

「天皇皇后両陛下のご活動を中心に発信を行うこととしたところです。今後については、情報発信等の状況を分析するなどし、改めて検討していく予定です」

 と回答するにとどまった。

 

 公務で活躍し、人気があるにもかかわらず、佳子さまについての発信がない理由には、これまでの秋篠宮家に対するバッシングが背景にあるとの見方が根強い。

 秋篠宮家をめぐっては、長女の小室眞子さんの結婚騒動があり、秋篠宮邸の改修工事や佳子さまの「ひとり暮らし」をめぐって批判も集まった。

 秋篠宮家に向けられる世間の視線について、宮内庁は非常に神経を尖らせており、

「それは6月の佳子さまのギリシャ訪問でも顕著でした」

 と、宮内庁の事情を知る人物は話す。